「「この国の空」を観て・・」この国の空 Ryoichiさんの映画レビュー(感想・評価)
「この国の空」を観て・・
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久し振りに感動が満点の邦画しかも戦争映画を観た。何と言っても「私の男」で熱演した二階堂ふみの演技がすばらしい。70年前の東京の山の手の言葉や話し方を実によく再現し、19歳の娘役を完璧に演じている。終戦間近の庶民の暮らしを映画化したものに、最近は直木賞作家が原作の「小さいおうち」などがあるが、それとはまた違った味。父親を結核で亡くした母子家庭の母親と娘の些細ないざこざと親子の絆を映像にしている。またB-29の焼夷弾の爆撃の恐怖や、丙種で38歳の銀行員の召集されないかといった不安感を見事に戦争映画にしている。許されない隣人との恋で、男女が結ばれた後の主人公の入浴シーンはドキリとするものがある。長くなったが濡れ場も出来る二階堂ふみの演技とこの映画作品は日本人なら観るべきでしょう。
最後の「わたしが一番きれいだったとき」の詩が感動した。
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