「戦争映画とは全く異なる映画」この国の空 ぷʕ•̫͡•ʔさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争映画とは全く異なる映画
はじめに感じたのは劇中の人々の言葉遣いがとても美しいな、ということです。
男女ともに一つ一つの言葉が丁寧というか堅実?というかで、台詞にひきこまれました。
あとで原作を読んだら、出てくる台詞はほとんど原作のままです。
ただ、現代人にとっては言葉がかなりかしこまっているので演技を意識してしまうというか、違和感を大きく感じる方もいると思いました。
内容は、ありきたりになってしまいますが、二階堂ふみさん演じる里子が女になっていく姿は圧巻の演技だと思います。
戦時中という特殊な環境ゆえか、普通の19歳ではなかなか得ることのできないであろう里子の、神秘的な雰囲気や滲み出てくるような美しさを、とても魅力的に演じられています。
戦時中の話だからこそ、さまざまな面の美しさにとても目がいきます。
この映画には、内容に関係なく、とにかく美しいという印象を持ちました。
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