「エベレスト登山中に起きた遭難事故の実話をもとにした話です。登場人物...」エベレスト 3D ねりまっくまさんの映画レビュー(感想・評価)
エベレスト登山中に起きた遭難事故の実話をもとにした話です。登場人物...
エベレスト登山中に起きた遭難事故の実話をもとにした話です。登場人物の名前も実在の方々です。映画は予想どおりハラハラするシーンの連続でした。映画を見終わった後では、誰のどの行動が・・・みたいな意見が噴出して議論になっていたのが想像できますね。それぞれの思いや事情を背負ってヒマラヤまで来て、頂上まであとほんの少しまで登ってきた。そんなところで天候がまずいから引き返そう、と言われて素直に従える人はなかなかいないと思うのです。別の映画ですが、先日みた「プロミシング・ヤング・ウーマン」でも同じ感想を持ったシーンがありました。過去のレイプ事件の対応を問いただす主人公に対して、将来有望な男性の未来を奪うことは出来ないという主張の女性学長。でも自分の娘が襲われています、となると動揺して言論不一致な行動に。平時には理性的なことを声高に主張できても、いざ当事者になったら行動が伴わないのは極々普通です。そんな人を周りは無責任に非難するのですが、非難できるのは責任が無いからですよね。
この映画にYasukoという名前で日本人が登場します。難波康子さんという実在の方です。鑑賞後にWiki情報も拝見しました。読んで涙腺崩壊しちゃいました。映画では描かれていませんが、すごく努力家な方であること、渡航費・登山費用など全部個人負担だったこと、職場に迷惑かけたくないから土日も仕事していたことなどを知りました。最終キャンプ地から300Mのところで遺体が発見されたということも知り、どれだけ無念だったことかと。
IMAXとかで再上映してくれたら見に行きたいですね。