「大自然にロマンを感じる人に」エベレスト 3D ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
大自然にロマンを感じる人に
登山にも大自然にもアドベンチャーにも興味がなかったが豪華な俳優陣とりわけキーラ・ナイトレイと聞くとなんかええんちゃうやろかと思って鑑賞。エベレスト山で実際に1996年に起こった大量遭難の事故の映画化。事故について全く覚えてないけど。
エベレスト登山のガイドと、それぞれのガイドに申し込んでいる登山家たちの話で、主人公は商業ガイドの会社のパイオニア的なニュージーランド人のガイド。登山客にはエベレスト挑戦3度目の正直という人や、日本人女性もいて、ガイド達はそれぞれバラバラの客をまとめ、ベースキャンプと連絡を取りながら全員登頂、無事下山を目指すのだけど、この商業ガイドが普及して、登頂に渋滞していたりする。客の方は600万円以上払って来ているらしい。
ジェイク・ギレンホールやジョシュ・ブローリン、ロビン・ライトなど豪華俳優陣の中、主役はジェイソン・クラークという地味な俳優で、それが功を奏していた気がする。期待度がなかったからか満足度は高かった。3Dなので観客も高所のヒヤッとした感覚を少し味わえます。
たまたまクレイジージャーニーというテレビ番組で少し変わった登山家を取り上げていたのを見ていたので、高所登山にはベースキャンプ、第1キャンプ、とある等断片的に知っていたけど、あれを見てなかったら理解が難しかったかも。
ただ、アメリカで夫を待つ妻が、奇跡的に生還した夫を下に下ろすため、大使館に危険を冒させてヘリコプターで救助させるのは当然として、その一方でフッと、そもそもそこまでして登るものなの?という考えが頭をよぎった私にはロマンというものがないようです。