「Why are you climbing? 世界最高峰エベレスト登山の物語」エベレスト 3D アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Why are you climbing? 世界最高峰エベレスト登山の物語
日本の最高峰富士山 3,776m
世界の最高峰エベレスト 8,848m
この数字の違いだけでもどれだけ大変かが感じられます。世界の最高峰、酸素ボンベ無しでは生きられない世界。映画では画面いっぱいに壮大なエベレストの風景が写されます。やっぱり大自然の前では人間はちっぽけなモノですね。
物語は1996年に実際にあった話がベースになっています。エベレスト登山の過酷さがこれでもかというほど流れてきますので、見終わった後体が妙に疲れました。「グラビティ」と同じく映画館で体験するタイプの映画です。ちなみに原題は「EVEREST」。何故か日本では3Dと付いています。確かに3Dで観たが臨場感は違うでしょうけど、この邦題って逆にお客さん逃しませんか?内容はどちらかというとヒューマンドラマなのに3Dと付くことで山岳アドベンチャー物と勘違いされそうです。俳優陣豪華で見応えあるだけに変な邦題付けられて可哀想。
劇中でも出てくる「何故山に登るのか?」。色々な理由はあるでしょうけど、「そこに山があるからだ」っという答えに全てが含まれていると思います。個人的に山登り途中に落石を頭にくらって7針ほど縫った経験があるのですが、山登りを止めようという発想は生まれないですしね。もしかすると怪我をするかもしれない。死ぬかもしれない。それでも苦労して辿り着いた者だけが観ることのできる風景。なんだかんだで引き寄せられる魅力があるもんなんです。ただこの映画を観て「山登り行ってみたい」っと思う人は皆無でしょうけど(笑)
主人公ロブ・ホールの娘のサラさん、映画の最後に突然大きくなった写真が出てきて「?」だったのですが、その後調べてみると彼女は成長して15歳で母親と共にキリマンジャロ登頂に成功しています。父から娘へ引き継がれる遺伝子。立派な登山家へなってほしいと思いました。