「かなりいびつな、そして美しい愛のかたち」博士と彼女のセオリー うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
かなりいびつな、そして美しい愛のかたち
この奥さんに、人類への貢献のような使命感があったのか?夫が成し遂げるであろう偉業が見えていたのか。ほんの少しだけうかがい知ることが出来る映画でした。実際のところホーキング教授が何を成し遂げて、どんな影響を及ぼしたのか、知るためには本を読んだり、ドキュメンタリー番組を見たり、いろいろと方法がある中で、映画を通じて彼を知るというのも一つの選択肢だなと思いました。
ただ生きるだけでこれだけの苦労があるのに、あれだけの名著を残すのだから、筆舌に尽くしがたい苦難があったはずだと思いました。それを支えた夫人には只々尊敬の念を抱くのみですが、いっしょに生活しているうちに家族の中にも愛憎の複雑な感情が生まれるのでしょう。
深く立ち入らずに、最小限のやりとりでそれを描いて見せる脚本の完成度も素晴らしいし、俳優の文字通り体当たりの演技にも感動しました。
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