「予想外、良い意味で」博士と彼女のセオリー おまつさんの映画レビュー(感想・評価)
予想外、良い意味で
題材からして感動を強要したり演技力を全面的に押し出したりする重苦しい類の作品では、とちょっと斜に構えて鑑賞に挑みました。が、その映像だったり音楽だったり文化の描写だったりがとても素晴らしく観終わった後に私が最も印象に残ったのが「英国の美しさ」でした。
勿論、ホーキング博士を演じたEレッドメインの演技が素晴らしく、素晴らしすぎるがゆえに演技を感じさせず嫌味もなくすんなり受け入れられたからだと思います。また誰もが知っている世界的な科学者であるホーキング博士の功績の部分にスポットを当てなかったのも良かったと思います。「実話を元にして…」とか抜きにして、きれいごとだけではない、リアルで素敵なドラマが描かれていました。そういえば、ホーキング博士、アメリカの人気TVドラマコメディーのビッグバンセオリーに何度か出演してましたよね。そのおちゃめな部分も劇中の博士のいたずらっぽい表情に垣間見れていたような気がして、勝手にほっこりしてしまいました。
コメントする