「心臓ばくばく、ラストは爽やか」トラッシュ! この街が輝く日まで だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
心臓ばくばく、ラストは爽やか
スティーブンダルトリーが監督で、リチャードカーティスが脚本とくれば、みるっきゃない!でも時間があわない!そうこうしているうちに明日で終了?やばいやばい!滑り込みでレディースデイで見られました。
冒頭の構成が時系列を崩しているので、最初から集中したほうがいいです。
ラファエルが警察に拷問されるところが、かなり私は辛かったです。サスペンス色も強め。警察が怖い怖い。
こんなにビビる系とは思ってなくて、けっこう辛かったです。
南米情勢や文化に大変疎く、現代にあんなゴミ山で暮らす人たちがいるのか、とびっくりしました。ブラジルはわりと豊かなイメージだったんですが、貧富の差がどえらいのですね。
社会は腐敗していて、貧しい人に人権なんてないのかと思ってしまう、横暴さ。
辛いです。
ゴミ山に住むラファエルがひろった財布が、政治家の汚職の秘密を伝えるもので、なぜだかその謎を解かなくては!と思いたった少年3人が、警察に追われながら奮闘する物語です。
頼れる大人として外国人の神父とボランティア女性が出てきます。誰が頼れるかよくわかってます。とはいえ子供らしさもあって、せっかく立てた計画はほどんどテンパって台無し!命からがら逃げてはケンカ!あの辺はちょっと笑えました。子供らしさとたくましさのハイブリット感が良かったです。
ラファエルは優しい子だし、グルドは頭がいい、ラットもしっかりしています。いい子達だったです。何が正しいかを本能でかぎつけられるのです。
命がけの謎解きの結果、彼らはついに答えにたどり着きます。暗号解読をして、ボスキャラの警官と対決し、女の子も助けます。
ハラハラして見守っていましたが、生き延びてくれて嬉しかったです。
ラストのお金の使い方、かっこよかったです。
ゴミ山を離れ、海辺でうれしそうに魚を掲げ、四人で水遊びをする姿にもホッとしました。どうか彼らが掴んだ幸せをずっと掴んでいられますように。
YouTubeの使われ方あたりに、現代を感じました。