劇場公開日 2015年1月9日

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「正しいこと。」トラッシュ! この街が輝く日まで mg599さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0正しいこと。

2015年1月25日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

リチャード・カーティス脚本、スティーブン・ダルドリー監督という組み合わせの本作。きっちりとしたドラマを見せてもらった。

ブラジルのリオデジャネイロ、ゴミ捨て場でゴミ拾いをして生活している子どもたちがいる。どこの国も貧富の差は激しそうだ。
そのゴミ捨て場で、ラファエロが財布を見つける。いくらかの現金と身分証、コインロッカーの鍵(と、観ている我々はわかるが、ラファエロにはわからない)。
警察が出張ってきて、どうやらその財布を探しているようだ。
警察が信用できないラファエロたちは、自分たちで財布の中身について検討しはじめる。

「正しいことを行うために」

スティーブン・ダルドリーは舞台の人だけあって、ストーリーテリングが抜群にうまい。何を物語るのか、よくわかって演出している。観ていて安心である。
で、ラファエロをはじめとする子どもたちは、きっとうまく成し遂げるのだろうと思いながら観ることができた。その分ドキドキハラハラ感は薄れるが、それよりも安心のほうがよい。

ブラジルの現状を写し取った部分もあるだろうが、おそらくは少しマイルドになっていると思われる。これは一種の寓話なのだから。

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mg599