「志村けんみたい」テッド2 SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
志村けんみたい
元ネタは全部は分からなかった。分かれば爆笑もんなんだろーなー、という雰囲気はあった。
なんだか展開やカメラワーク、音楽がまるで昔の日本のコント番組を思わせる。特に志村けんのコントみたい。
でもカメラがほんと変だったな…。なんだかすごく不自然で素人くさくって、別撮りした映像を無理やりつないだように見えたシーンもあった。
日本だったらありえないようなギャグが満載。ドラッグはもちろんだけど、ランニングしてる人にりんごぶつけて遊ぶとか、なんなんだろ、これ。それで主人公たちは善人みたいな感じなので、世界観がよくわからないなあ。
途中からギャグだけじゃなくて、黒人の市民権獲得みたいな展開になったのは、賛否両論あると思うけど、個人的には良かったと思う。
まあ、同じテーマだったらアンドリューの方が100倍素晴らしい映画だが。
いろんな意味で、すごくアメリカらしさを感じる。
人権獲得を主張する一方で、平気で差別的な発言をする。裁判では理屈じゃなくて感情に訴える必要がある。彼らの社会は、自己本位で協調性のない人間の集まりって感じ。
その一方で、矛盾するようだけど、合理主義だったり、愛や家族を大切にしているところもある。
一つ気になったシーン。不妊治センターで、受精卵の遺伝子を調べる、という話がごく自然に当たり前のように出てきてた。
アメリカはキリスト教的にも、着床前遺伝子診断が問題視されてるところもあるんじゃないかと思ったが、全くそのへんのところを匂わす感じもない。
日本ではこれからの議論だけど、アメリカでは終わった議論なのかね?