フレンチアルプスで起きたことのレビュー・感想・評価
全53件中、21~40件目を表示
トマスのような自己防衛本能の強い人が増えているこの頃
『フレンチアルプスで起きたこと』
監督・脚本はリューベン・オストルンド
この映画は色々書くことがあってまとまりそうもないからトマスとエバ夫婦と20歳代の女と付き合っているマッツの2組のことを書く。あくまでも私個人の批評。
トマスは雪崩が起きた時、とっさに、家族より自分の身を優先して守った。この事実がスキー仲間たちに与えた影響をこの映画はちょっと滑稽に描いている。
いや実際にあり得ることで、これから先もっと起こりそうだ。ネットに深くハマる人たちで自分とネットの関係しか見られない人にはおこりそうだと思う。(トマスのようにドーロンのようなもので遊ぶのが好き)
トマスの言い訳も、言い訳というより、そう思うことにより自分を守っているのだ。自己防衛本能がここでも働いているのだ。それに、自分の非を認めることができないだけでなく、そのことを直視しようとしない。これも、自分を守りたいという本能なのだ。
エバはトマスの行動を自己消化できず、また、マッツ(40代ひげの男)と彼の20代のガールフレントに話す。
今度はスウェーデン語でだから、エバはもっと詳しく話す。この話をガールフレンドは年代の違いで、若者はもっと相手を大切に優先するとマッツと二人になった時にいう。マッツは自分もトマスのように扱われたことに憤慨する。
エバはトマスに対する不信感で心が晴れないが、最終日にトマスが雪の中で迷ったエバを助け、リゾートを離れる時に乗ったバスで、マッツは自分を優先せず、パニックになった乗客の心を落ち着かせた。これらによって二人の男性は信頼を勝ち取った。最後のシーンは聖者の行進のようで和解し勝利を勝ち取ったふうに見えた。
追加:子供の気持ちをかなり無視しているので残念。
バカンス出たけれど…
ユーモアセンス
イライラする
一味違う映画でした
ほんと男って…
ってなる映画
夫の言い訳がましいとことか認めないとことか、???ってなる。
奥さんをなだめようとしたヒゲ面のおっさんもなんか理論的というか、そんなん理屈だろって思う。もっと感情でいけよ、って。
それと共に、私の父は偉大だなあと実感しました。男なら絶対あの夫と同じ感情感覚になる時が来るはずなのに、父はそれを見せたことはないです、少なくとも私の前では。自分の父を見直したくなる一本でした。
ところでスウェーデンって休暇といえばスキー!って感じなのかな。リフトもホテルも日本とは全然違うな〜〜とか思った。
全編通して流れる一曲、あれは最初はこれから何か起こりそうな感じで、徐々に何か止まらない負の感情とか起こってしまったことは消えないとかそういう感じに聞こえた
何より子供が気の毒でございました。
眉ツバ
本能で逃げたこと。
いかに人間は本能で動く動物かがよーく分かる作品。
雪崩を前に逃げ出した夫も、その夫を責めまくる妻や知人も、
ヘボ運転手を怒鳴りつけ高山でバスを降りてしまうのも本能。
結局人間、自分の身を守るためには理想もへったくれもない。
まさか子供や私は守ってくれるんでしょ?なんて甚だ勘違い。
あまりにブラックなので男性既婚者にはお薦めし辛いながら、
これは観ておいた方がいいよ?と言いたくなる作品でもある。
自分もつい先日、同じような体験を(雪山でも夫でもないが)
したことがあり、観ながら「あー^^;」なんて思ってしまった。
個人的にこれは男性に多いような気がするが、プライド優先
なのか、とにかく事実を認めないし謝らないところは大問題。
この旦那、最初に素直に認めて土下座でもして、でもパパは
家族が第一だよ~♪なぁんて言っておけば済んだことなのに…
この奥さんだって子供達だって分かってはいるのだ。パパは
とっさの行動に出たけれど、家族を見捨てた訳ではないのを。
分かっちゃいるけど、すごーくショックなわけだよ。だから、
まず謝っとけ!なのだ。前席のおじさんがやけにモゾモゾと
居心地悪そうに動いていたので、ちょっと気の毒に思えた^^;
ヒゲ面が若い愛人につっこまれ、眠れなくなる場面に大笑いv
もしあなたならどーする?
うすら恐い
しつこさは対話不足なだけ。
結婚なんてモノは世間的には簡単な事なのかもしれないが、自分は絶対に嫌だなと思わせる一本。
スキー場での5日のバカンスの間に、小さなひとかけで生まれる違和感の兆し。
観察者が野郎という点で、旦那のヘボ具合は責められるべきだし。
そのあとになぜ誠実に詫びられないのかも解らないが。
何より恐ろしのは嫁、と言うより「女性」のやり口だった。
夫婦の問題に、素直に旦那と向き合わず(ヘボ旦那は作中でオトナの対応しようとするのだが)。
第三者を巻き込み、迷惑を拡げようとするのは雌の本能なのだろうか。
とにかく不穏で不愉快、そしてここがツボの「意地悪さ」。
最後の最後まで、「結婚する事」というものに不穏の種を撒き散らす作家の意地悪さ、リアリスト加減には非常に好感が持てた。
「寛容」というものは、そんなに難しい物では無いはずたのだが。
ニッチな視点から、雄も雌も人間と言うは本当に阿呆だと思わせてくれる作品。
夫婦は一番近い他人
全53件中、21~40件目を表示