家族はつらいよのレビュー・感想・評価
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他人もつらいよ。
いかにも昭和風情の漂う一家を主役にしたホームドラマ。
よくある事件によくある決着という「またか」という展開が
実際当たり前に起こることから中高年には共感必至かも?
我が家の母は、この奥さんのように文句も言わずに亭主に
仕えるというタイプではなかったので(汗)実感し辛いうえ、
長男である兄貴もサッサと家を出て地方で結婚し家を建て
年に何回か顔を見せる程度なので、この家の苦労を一手に
背負っているような(相続上は他人の)長男の嫁がいちばん
気の毒に思えた^^;次男の引っ越しの際、その彼女に手を
差し出し「あなたが羨ましい」といったのは正に本音だろう。
ただ昭和の家族事情はこうだったんだよなぁーがいっぱい。
熟年離婚も珍しくなくなった昨今、女性が思いきってモノ
を言えるようになり、食べていけるようになって、時代は
男性主導ではなくなってきたが、まだ監督の世代などには
こういう家庭が一般的なんだろう。そこは見ていて面白い。
小津の頃から親子間は複雑で自立を伴い他人が入ることで
其々の思惑もどんどん変わる。実の親だから子だからなど
もういえない時代になってきているからこそ作られる意義
のあるホームドラマ。つらいよ、っていうのもよく分かる。
(山田組が好演。他作品とも被る顔ぶれなので続編に感じる)
誰でも楽しめる映画
観客は確かに中高年の方が圧倒的に多い。
だけども、人は誰もが誰かの息子だったり娘だったり、妻や夫だ。
それぞれの立場で<あるある>と苦笑しながら振り返りつつ笑って観られるはずだ。中高年の人向けの映画にしておくのはもったいない。
今年観てよかったと思う映画の一つ。
良質なホームコメディ、橋爪功の独壇場?w
イオンシネマ港北NTで2016/04/12に鑑賞。
久しぶりに良質なホームコメディ観た気がした。
橋爪功の独壇場とも言える演技ぶりで、頑固で融通が聞かない爺さんぶりが、一挙手一投足まで徹底していて面白かった。
吉行和子の多くは語らずも強固な意思で亭主と別れようとする静かな怖さの演技も良いw
脇を固める出演者たちも計算され尽くした配役ぶりで安心して観ていられるコメディ。
家族を知らない娘を演じた蒼井優の、トラブル続きながらもこの家庭に温かさを見出して、関わっていこうとする演技も良かったです。
「家族はつらいよ」を観て・・
安心して観られる山田洋次監督のアットホームなドラマ。最近は「小さいおうち」や「母と暮らせば」など作品に反戦ムードが出ていたが、これは完全に3世代同居の笑えるホームドラマ。最後に小津安二郎監督の「東京物語」のビデオが流れていたが、山田洋次監督は小津安二郎監督を徹底的に研究しているらしい・・笑える家族問題は結果として幸せな家庭を築くが、現代の問題は貧困や格差、労働環境や老々介護などもっと根深い・・
家族っていいもんだ!
熟年離婚の問題を家族で話し合うなんて現実にはあまりないことなんでしょうね。お母さんがお父さんを嫌いになる理由って案外あんなことなんかも?って自分も何気ない普段の行動が嫌になるってありそう!
でも、家族ってバタバタするし、あれやこれや問題だらけだし、スマートにはいかないのが家族なんやなぁと改めて感じさせてもらいました。
いい映画に出会えました。ありがとうございます。
しみじみ
自身の退職日に見ました。
主題が、妻から退職後に離婚を希望されるという、他人事とは思えないシビアなもの。家族間のゴタゴタも絡んで、ハラハラドキドキ。
山田洋二監督らしく、ほっとさせたりじわっと泣かせたり・・・
やっぱり山田洋次監督最高!
男はつらいよシリーズを学生時代にずっと観ていた私としてはもう本当にこの感じは久しぶりでした。
女房と二人で笑い転げました。
寅さんの時もそうだったけど、大笑いの中にほろっとするところがあってそれが山田洋次監督の映画の大好きなところです。
こんなに楽しい映画はしばらくぶりで終わった後もその何日か後もずっと女房と二人で思い出し笑いの日々を過ごすことができました。
私ら夫婦はたぶん離婚届けとは無縁でいけそうです。(私だけがそう思ってるのかも…)
面白かった
すべて予定調和で、想像以上の展開はないのだけど、台詞回しや役者さんの演技を楽しめました。もうちょっとひねってもいい気もしましたが、劇場にいたシニアのカップルの多くが楽しんでいたようなので、そういう映画館の雰囲気もろとも心地よい作品でした。
感謝の気持ち、愛情は言葉に出さなきゃ・・・
親しい家族間では、感謝の気持ちや相手に対する愛情は、「言葉に出さなくてもわかるだろう」と思ってしまいがち。しかしそれは間違い。言葉に出してこその感謝や愛情。相手を愛さない人は自分も愛さない。そのため、俺は毎朝鏡の中で自分に「愛してるよ」と語りかけてます。
家族はつらいよ
次男の妻夫木さんが、父親に言ったことば。
人生は*****があったほうがいいのだったか、面白いだつたか?、とか言っていたところの
言葉がなんだったか思い出せません。
変化?波乱だったか?、波立つだったか?
家族ってば。
松竹120年の伝統が息づくホームドラマ。まったく安心して観ていられる山田洋次の名人芸が堪能できる。
何十年連れ添った妻から離婚を言い渡される。まあ、それまでの夫の行状を見ていたら、それもむべなるかな。
夫婦には3人の子があり長男夫婦、長女夫婦ともに言いたいことを言いあってケンカが絶えない。
そんな大家族のあれこれを微笑ましく観ているうちに、映画は大団円を迎える。
山田洋次、平松恵美子のオリジナル脚本が素晴らしい。手慣れた材かもしれないが、1本の映画に仕立てる腕はさすがである。
役者陣は「東京家族」の面々で、こちらのほうがそれぞれの役にはまっている。あて書きであるから当然である。
今回は、夏川結衣が出色であった。まったくなくてもかまわないうな重のくだりの夏川結衣は本当に楽しかった。
「男はつらいよ」のように続編が続々と作られるかもしれない。観客はたぶん待っている。
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