家族はつらいよのレビュー・感想・評価
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3から間違えて観てしまった!
3から見てしまい、面白さは半減したかも知れない。
途中橋爪功が救急車で運ばれるシーン。見たことがある風景だなと思ったら、やはり『そこ』だった。この回は橋爪功と吉行和子夫妻の離婚騒動。
『男はつらいよ』のキャストやスタッフ達の凄さが分かる。
喜劇って『間』など本当に一番演じるのが難しいのだと思う。
この映画は視点を広めに見ていなければ、面白い事をしていたりするのに気付けなかったりした。寅さんの時は気を付けなくても全部目や耳に順番よく入って来るのに何故だろう。声の大きさとか撮り方とかちょっとした事なのだろう。
可もなく不可もなく。以上っ!
色々なところで繰り返し試写会やっていたのに、レビュー数伸びなかったですねぇ。前売り券も、いろいろなチケットショップでかなり値引きされていました。
そういう映画です。(笑)
完成試写会で鑑賞。『東京家族』未鑑賞。
登壇された橋爪さんが日常を描いた映画だと例えをだして説明されていたように、ある家族の日常を切り取った映画です。
家族会議の密室劇ではなく、周りの人々も絡んできます。
ただ、今時家族会議で”あの”店屋物をとるか?というようなちょっと時代錯誤かハイソサエティなおうちの様子が見え隠れして、今の日常というより、”昭和世代”の雰囲気が醸し出されます。(私の周りだったら宅配ピザですね)
画面に登場されるだけで笑ってしまう出演者の方々。この役にこの方?と吹きつつもいつもの定番の安心感という感じ。そういう方々をこういう役に使えるのって、やはり山田監督の偉大さなんだろうと笑いながらも感嘆します。
橋爪さんや吉行さんの、手堅く、老人特有の堅い表情の中に含蓄のある眼差しとか、なんと言ったらよいのか絶妙です。
風吹さんもこんなにきれいだったけ?皺さえ美しい。
他にも、笹野さん・小林さん・鶴瓶さんと登場するだけで笑いを取ります。
監督ご自身の作品を含む色々な作品へのオマージュ?が散りばめられていて、ある意味山田監督の集大成?といった感じです。
でも全体的には悪ノリしすぎたかなぁと思います。
展開される事態はかなり深刻。熟年離婚がテーマ。特に新規な展開もありません。家族のドタバタで見せようとします。
この題材を喜劇にするには料理の仕方が雑すぎるのではないでしょうか?離婚した、もしくは離婚危機の渦中にあるような当事者にはこれをこのように(笑)にされてもといった感じをうけるのではないでしょうか?
また、最近の監督の映画でも感じることですが、監督の言いたいメッセージがストレートで強すぎて…。道徳の教科書?
そんな中で妻夫木さんの雰囲気が一種の清涼剤でした。改めて佇まいの綺麗な役者さんだなと思います。試写会で吉行さんをさりげなく気遣っていらしたのも印象的でした。
そう、私的には妻夫木さんがいつもと違うv
妻夫木さんのカメレオンぶりに驚愕!!それまで妻夫木さんが演じたのはへらへらした大学生(『小さいおうち』)や軽い調子の役柄(『ザマジックアワー』『クワイエットルームにようこそ』)しか私には印象に残っていませんでした。それが、今回は吉岡秀隆さんが演じられても良いような、否、もっと繊細で、思慮深くって、品がいい、それでいて末っ子特有の甘さを醸し出しています。この映画の後は『怒り』『ある男』等、身震いするような演技を披露(若い頃の『ジョゼと虎と魚たち』や『パコと魔法の絵本』もすごい)。改めてすごい役者だなあと思います。
相手役の蒼井さんも黒木さんでもいいかなと一瞬思う役なんだけど、やっぱり蒼井さんじゃなきゃいけない甘さ、それでいて、この登場人物の中で一番ズバッと縺れた糸を切ることができる強さがかかせない。その微妙な匙加減演技が凄いなあと思いました。
けれど。
監督が「マナー無視して笑って」と仰っていらしたけど、本当に吹き出しちゃう映画って、マナー守ろうと思っても吹き出しちゃうよと経験上思います。
日本を代表する役者さん達の共演という意味では、日本を代表する映画の一つなのかもしれません。昭和から繰り返し作られていた映画のあるパターンの映画という意味でもです。
観るんじゃなかったと後悔するほどではないし、そこそこ面白いから観たいと言う方には「いいんじゃない」とお答えするけど、観るべき映画と人に勧めるほどでもない。
飛行場の待合室とか、町内会の催しとかでの上映にはぴったりだと思います。
「『男はつらいよ』から20年」というのがキャッチコピーだけど、誰もが安心して観ていられる、毒にも薬にもならない映画が帰ってきましたって、感じです。
家族、夫婦でも以心伝心はダメ、自分の気持ちは言葉で伝える
全編、落ち着いて、穏やかな気持ちで観ることができた。山田洋次監督の持ち味である、“計算され尽くした台詞、無駄のないストーリー構成”に更に磨きがかかり、完成度が高くなっている。『男はつらいよ』には、熱さ、勢い、があったのに対し、本作には、穏やかさ、落ち着き、がある。山田監督の年齢の違いもあるだろうが、昭和と平成という時代背景の違いが、作風に色濃く投影されている。
本作は、山田洋次監督が最も得意とする喜劇作品である。長男夫妻(西村雅彦、夏川結衣)と孫二人、そして、独身の次男(妻夫木聡)と3世代同居していて、幸せそうに見える老夫婦(橋爪功、吉行和子)。しかし、妻が突然、離婚届けを夫に差し出したことで、混乱した家族が家族会議を開き、老夫婦の離婚を思い止まらせようとする姿をコミカルに描きながら、家族、夫婦のあり方を問い掛けている。
次男の婚約者である看護師役の蒼井優が、勤務する病院での入院患者の状態を申し送りするシーンが興味深い。細かな文字で埋め尽くされたメモがあるにも関わらず、蒼井優は言葉を発することで情報とともに気持ちも込めて伝達している。作品メッセージである言葉を発することの大切さの伏線になっていると思う。
本作では、蒼井優が、作品メッセージの先導役になっている。家族会議では、自らの両親が本音トークで話さずに離婚したのに対し、家族会議での本音トークが羨ましいとコメントする。また、ラスト近くで、老夫婦の夫(橋爪功)に、妻(吉行和子)が本音で離婚を迫っているのだから、夫も本音で妻に向き合うべきだと助言する。どちらのシーンも前述の伏線が効いているので、蒼井優の台詞には説得力がある。
気心が知れた家族、夫婦であったとしても、黙っていても、自分の気持ちは判ってくれるだろう、判って欲しいは駄目。言葉を発しなければお互いの気持ちは絶対に伝わらないという作品メッセージが明確に観客に示されている。
素直におもしろい
ぼんやり観ていたがあっという間に終わった。
うなぎの配達員の棒読みがなんだったのかと思う箇所しか引っ掛かるところも無く、例えるなら水を飲んだような映画だった。
偏屈なガンコ爺いも一周回って昭和遺産的コミカルさで面白い。
この観やすさ、淀みなさはどこから来るのか技術的な事は分からないが、いい作品でした。
こういうの好きです。
前近代、昭和家族の熟年離婚騒動。今の女性が見ると耐えられない家族か...
前近代、昭和家族の熟年離婚騒動。今の女性が見ると耐えられない家族かも(笑)
中盤までは凡庸、山田ファミリーの馴れ合いか的内容。中盤の家族会議で一気に挽回、ここはなかなか面白かった。が、終盤はまた凡庸へ。
シリーズ化されてるんですね。続編も見てみたいです。
BSテレ東版鑑賞
熟年離婚は罪つくり
橋爪功扮する平田周造は、孫が高校生になる年代で、お気楽なおじいちゃんだった。吉行和子扮する妻の富子は創作教室に通っていたが、周造は誕生日のお祝いに離婚届の450円を要求された。かあさんに捨てられたと周造は大騒ぎ。息子夫婦たちも周造に探偵を付けたりして心配で大騒ぎ。慰めてくれるのは、風吹ジュン扮する居酒屋のかよちゃんだけ。ところが、その探偵は小林稔侍扮する周造の高校時代の悪友の沼田だったから懐かしくて一緒に飲んだりした。どうも離婚の原因は、日々の周造がいやになったと言う事で、好きな様に生きて行きたいそうだ。
一生懸命働いて、現役を引退したら離婚だと言われると男性としてはたまったもんじゃないな。周造は、家族会議で興奮して倒れてしまうが、熟年離婚は罪だよね。まあ夫婦お互い様なんだろうが、隠居してからは穏やかに暮らしたいのが男性心理で、女性心理からすると長年我慢してきたから自由を求めたいのかもな。日頃から適度のガス抜きくらいはしとかないとね。
この作品「家族はつらいよ」も 続編の「家族はつらいよ2」 「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」もとても面白いので早く続編が見てみたい。
BSテレビ東京で映画「家族はつらいよ」を見た。
劇場公開日 2016年3月12日
108分/G/日本
配給:松竹
以前一度見たことがあったが、
再度見てみた。
橋爪功
吉行和子
西村雅彦
夏川結衣
中嶋朋子
林家正蔵
妻夫木聡
蒼井優
風吹ジュン
この作品「家族はつらいよ」も
続編の「家族はつらいよ2」
「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」もとても面白いので早く続編が見てみたい。
笑いどころがたくさんある。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
いつかなくなる、家族のカタチ。
・映画館で観れてよかった。観客の笑いと泣きのタイミングが人それぞれな感じがよかった。
・こういう形の家族は、これから少なくなっていくのかもしれない。
・他人の人生をみて、もしも自分の人生だったらと想像することに映画の面白さがあると改めて思わされる。
・コメディはキャラクターたちの自己中心性で物語が回っていくのだなと思った。
日本を感じさせる映画
海外に住んでおり日本が恋しくなり思わず選んだ家族はつらいよ。
老人の面倒くさいところを上手に演じている橋爪功を見ていたら父と祖父を思い出した。あぁこんな人と暮らしたくないなぁ同居はいやだなぁと思いながらも最後の可愛らしい一面を見て好きとか嫌いという感情だけじゃ片付けられないよなぁ家族っていうのはと思った。なかなか面白かった。
【「東京家族」の主要メンバーで紡ぎ出す現代大家族の姿を山田洋次監督が描く第1作】
「東京家族」の主要8人で、コメディタッチで三世代同居の家族が抱える問題を描き出すシリーズ第1作。
今作のテーマは”熟年離婚”
平田周造(橋爪功)は典型的な頑固親爺。妻富子(吉行和子)は優しき妻だが周造が誕生日に欲しいものを聞いたら、持って来たのは”離婚届”・・。
<三人の子供と連れ合い>
・長男、幸之助(西村雅彦:気質、父にそっくり)と妻史枝(夏川結衣:優しくしっかりもの)
・長女、成子(中島朋子:気が強い税理士)と夫泰蔵(林家正蔵:妻に頭が上がらない)
・次男、庄太(妻夫木聡:優しい男、実家住まい)と恋人、間宮憲子(蒼井優:心優しき女性)
の8人が繰り広げる、大家族の悲喜劇がスタートした作品。
<世の中の風潮を適宜取り入れ、見事な作品を次々に届けてくれる山田洋次監督の新たなシリーズ。
今や貴重な風合いの、誰もが安心して鑑賞出来、良い映画だったなあと思いながら劇場を後に出来る作品群でもある>
<2016年3月12日 劇場にて鑑賞>
『東京物語』への熱いオマージュ
離婚宣言から始まる映画は他にもあるが、今では珍しいのかもしれない三世代同居家族。長男の平田幸之助(西村)の頭が真っ白であり、父親の橋爪がまだ黒い髪というキャスティングのせいで最初はつかみづらい家族構成。どことなく長男の嫁である夏川結衣を中心にとらえると分かりやすいというか、サザエさん一家に置き換えてみれば分かりやすいのか・・・
折しも次男である妻夫木聡が結婚したいと看護師の恋人(蒼井優)を家に連れてきたことで、離婚問題の家族会議が喜劇と化す。
いい俳優ばかりなので満足!
久石譲の音楽はどこか懐かしい
大家族を支える母の姿を見ると、宮本輝の「彗星物語」を思い出しました。
あちらはハンガリーの留学生を家に招いたことがきっかけでしたか。
こちらの映画の方が、より一般的で分かりやすいですね。人の温もりを感じる良い映画でした。
楽しめます
今の日本映画では稀有となったホームドラマ喜劇なので、ホッとしたい時に鑑賞すると癒されます。お父さんとお母さんは熟年離婚なんて絶対にしないと分かっていながら、あたふたする周りの人間模様が楽しいのです。現代は少なくなった牧歌的な都市部の大家族にノスタルジーを感じてしまいました。
ストレスが溜まる!!
冒頭で嫁が義父の電話をオレオレ詐欺と間違えて、そのネタを5分位引っ張るので嫌な予感がしましたが、終始そんな感じでストレスが溜まります。家族みんな良い年をして口論やディスコミニュケーションが絶えず、恥ずかしいです。震災後に結婚や家族関係を改めて見直す風潮になったと思いますが、それと逆行して往年のギスギスした作風の本シリーズを出し続ける姿勢は厄介です。作中で「東京物語」が出てきますが、あの映画も同じ感じで私は苦手です。
60代以上には面白ろおかしく見れるが、まだボクはそこまで笑えなかっ...
60代以上には面白ろおかしく見れるが、まだボクはそこまで笑えなかった。
離婚をつきつけられた熟年夫婦をめぐるシュールな内容だったが、予定調和なツッコミとか平和すぎて素で見てしまう。
渡鬼のような、若者もこねくり回した言い回しだし、コメディとは思えなかった。
残念感だけが残った。
気軽に楽しめる家族映画
この作品をこんなにも面白いと感じる自分に違和感を覚えましたが、気軽に見れて、笑いあり涙あり、良い作品です。
家族っていいなぁと思えるホンワカ映画だと思いました。
主演の橋爪さんの演技が素晴らしかったです。
全87件中、1~20件目を表示