「嫁もつらいよ」家族はつらいよ everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
嫁もつらいよ
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予想通りほっこりするドラマでした。
互いに必要とし合っていることが空気のように当たり前で、根底では何だかんだ言って強い愛情で結び付いている家族だから、悲劇にはならず喜劇です。
バランスボールに上手く乗れない?長男は、家族会議の途中からサングラスを装用。家族という美しい曲を奏でるには不協和音も必要だと言って、家族でも調整役をする調律師の次男。彼が結婚のため実家を出る時に、彼の自室に残された赤いおもちゃのピアノとチェスの駒。近所を見れば、散在する空き家とカートを押してゆっくり歩む高齢女性達の姿。何でもないようで、細部にこだわった小道具の使い方や演出が良かったです。
寅さんや「東京物語」へのオマージュも散りばめられており、年配層のファンの方々は更に楽しめるのでしょう。
橋爪功さんが演じる、憎たらしくも憎めないお父さんがとても面白かったです。
お母さんが誕生日に欲しかったのは〜いや結果としてもらえたのは〜、お父さんの本心、労いの言葉、ということでしょうか。
お母さんも長年苦労したでしょうが、夫の両親&弟と同居してきた、長男のお嫁さんも相当大変でしょう。お騒がせな義姉夫婦の面倒もみて、育ち盛りの男の子二人を育て、一番つらいんじゃないかと思いました(^^;)。
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