「ノスタルジック」家族はつらいよ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
ノスタルジック
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フィルムで撮ったこの作品、とても味わい深いものがある。
なんというか、朧げでとても儚げなように思うのだ。
四角四面の現実を写すデジタルとは、なんだか少し違うのだ。
この作品にはとても合ってた。
さて…山田監督が提示した家族模様がとてもファンタジックに思うのだ。
幽霊も出てこないし、おそらくは、今の現代を映してるはずなのだが…とてもファンタジックに見えてしまう。
…それが問題。
きっと俺の現実とはかけ離れてるのだ。
これが願いなのかと思う。
昭和が今も続いていたなら、ああいう家族は少数派には思えないのかもしれない。
なんだか、懐かしいのに、随分遠くにあると思っちゃった作品。
もしくは、すっごい風刺を込めた作品にもとれる。
今時の父親は、あんなにも崇められているのだろうか?
母が父に献上語とか使ってるのを聞いた事がない。なんというか「あるべき日本の一般家庭」を投影してるかのようなのである。
そう…空想上の日本の家族。
だから、ファンタジー。
そして、そんなものが空想になってしまった現状への風刺。
って事かな。
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