家族はつらいよのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
第二弾の50連作はいくらなんでも出来ないだろう。
あれ!生きてる。
これはもう一人の脚本家の功労だと思う。
要はジジイの無用論。それでも良いと思う。
実際ジジイは余り役に立たないかも知れない。
3から間違えて観てしまった!
可もなく不可もなく。以上っ!
色々なところで繰り返し試写会やっていたのに、レビュー数伸びなかったですねぇ。前売り券も、いろいろなチケットショップでかなり値引きされていました。
そういう映画です。(笑)
完成試写会で鑑賞。『東京家族』未鑑賞。
登壇された橋爪さんが日常を描いた映画だと例えをだして説明されていたように、ある家族の日常を切り取った映画です。
家族会議の密室劇ではなく、周りの人々も絡んできます。
ただ、今時家族会議で”あの”店屋物をとるか?というようなちょっと時代錯誤かハイソサエティなおうちの様子が見え隠れして、今の日常というより、”昭和世代”の雰囲気が醸し出されます。(私の周りだったら宅配ピザですね)
画面に登場されるだけで笑ってしまう出演者の方々。この役にこの方?と吹きつつもいつもの定番の安心感という感じ。そういう方々をこういう役に使えるのって、やはり山田監督の偉大さなんだろうと笑いながらも感嘆します。
橋爪さんや吉行さんの、手堅く、老人特有の堅い表情の中に含蓄のある眼差しとか、なんと言ったらよいのか絶妙です。
風吹さんもこんなにきれいだったけ?皺さえ美しい。
他にも、笹野さん・小林さん・鶴瓶さんと登場するだけで笑いを取ります。
監督ご自身の作品を含む色々な作品へのオマージュ?が散りばめられていて、ある意味山田監督の集大成?といった感じです。
でも全体的には悪ノリしすぎたかなぁと思います。
展開される事態はかなり深刻。熟年離婚がテーマ。特に新規な展開もありません。家族のドタバタで見せようとします。
この題材を喜劇にするには料理の仕方が雑すぎるのではないでしょうか?離婚した、もしくは離婚危機の渦中にあるような当事者にはこれをこのように(笑)にされてもといった感じをうけるのではないでしょうか?
また、最近の監督の映画でも感じることですが、監督の言いたいメッセージがストレートで強すぎて…。道徳の教科書?
そんな中で妻夫木さんの雰囲気が一種の清涼剤でした。改めて佇まいの綺麗な役者さんだなと思います。試写会で吉行さんをさりげなく気遣っていらしたのも印象的でした。
そう、私的には妻夫木さんがいつもと違うv
妻夫木さんのカメレオンぶりに驚愕!!それまで妻夫木さんが演じたのはへらへらした大学生(『小さいおうち』)や軽い調子の役柄(『ザマジックアワー』『クワイエットルームにようこそ』)しか私には印象に残っていませんでした。それが、今回は吉岡秀隆さんが演じられても良いような、否、もっと繊細で、思慮深くって、品がいい、それでいて末っ子特有の甘さを醸し出しています。この映画の後は『怒り』『ある男』等、身震いするような演技を披露(若い頃の『ジョゼと虎と魚たち』や『パコと魔法の絵本』もすごい)。改めてすごい役者だなあと思います。
相手役の蒼井さんも黒木さんでもいいかなと一瞬思う役なんだけど、やっぱり蒼井さんじゃなきゃいけない甘さ、それでいて、この登場人物の中で一番ズバッと縺れた糸を切ることができる強さがかかせない。その微妙な匙加減演技が凄いなあと思いました。
けれど。
監督が「マナー無視して笑って」と仰っていらしたけど、本当に吹き出しちゃう映画って、マナー守ろうと思っても吹き出しちゃうよと経験上思います。
日本を代表する役者さん達の共演という意味では、日本を代表する映画の一つなのかもしれません。昭和から繰り返し作られていた映画のあるパターンの映画という意味でもです。
観るんじゃなかったと後悔するほどではないし、そこそこ面白いから観たいと言う方には「いいんじゃない」とお答えするけど、観るべき映画と人に勧めるほどでもない。
飛行場の待合室とか、町内会の催しとかでの上映にはぴったりだと思います。
「『男はつらいよ』から20年」というのがキャッチコピーだけど、誰もが安心して観ていられる、毒にも薬にもならない映画が帰ってきましたって、感じです。
家族、夫婦でも以心伝心はダメ、自分の気持ちは言葉で伝える
全編、落ち着いて、穏やかな気持ちで観ることができた。山田洋次監督の持ち味である、“計算され尽くした台詞、無駄のないストーリー構成”に更に磨きがかかり、完成度が高くなっている。『男はつらいよ』には、熱さ、勢い、があったのに対し、本作には、穏やかさ、落ち着き、がある。山田監督の年齢の違いもあるだろうが、昭和と平成という時代背景の違いが、作風に色濃く投影されている。
本作は、山田洋次監督が最も得意とする喜劇作品である。長男夫妻(西村雅彦、夏川結衣)と孫二人、そして、独身の次男(妻夫木聡)と3世代同居していて、幸せそうに見える老夫婦(橋爪功、吉行和子)。しかし、妻が突然、離婚届けを夫に差し出したことで、混乱した家族が家族会議を開き、老夫婦の離婚を思い止まらせようとする姿をコミカルに描きながら、家族、夫婦のあり方を問い掛けている。
次男の婚約者である看護師役の蒼井優が、勤務する病院での入院患者の状態を申し送りするシーンが興味深い。細かな文字で埋め尽くされたメモがあるにも関わらず、蒼井優は言葉を発することで情報とともに気持ちも込めて伝達している。作品メッセージである言葉を発することの大切さの伏線になっていると思う。
本作では、蒼井優が、作品メッセージの先導役になっている。家族会議では、自らの両親が本音トークで話さずに離婚したのに対し、家族会議での本音トークが羨ましいとコメントする。また、ラスト近くで、老夫婦の夫(橋爪功)に、妻(吉行和子)が本音で離婚を迫っているのだから、夫も本音で妻に向き合うべきだと助言する。どちらのシーンも前述の伏線が効いているので、蒼井優の台詞には説得力がある。
気心が知れた家族、夫婦であったとしても、黙っていても、自分の気持ちは判ってくれるだろう、判って欲しいは駄目。言葉を発しなければお互いの気持ちは絶対に伝わらないという作品メッセージが明確に観客に示されている。
素直におもしろい
前近代、昭和家族の熟年離婚騒動。今の女性が見ると耐えられない家族か...
熟年離婚は罪つくり
橋爪功扮する平田周造は、孫が高校生になる年代で、お気楽なおじいちゃんだった。吉行和子扮する妻の富子は創作教室に通っていたが、周造は誕生日のお祝いに離婚届の450円を要求された。かあさんに捨てられたと周造は大騒ぎ。息子夫婦たちも周造に探偵を付けたりして心配で大騒ぎ。慰めてくれるのは、風吹ジュン扮する居酒屋のかよちゃんだけ。ところが、その探偵は小林稔侍扮する周造の高校時代の悪友の沼田だったから懐かしくて一緒に飲んだりした。どうも離婚の原因は、日々の周造がいやになったと言う事で、好きな様に生きて行きたいそうだ。
一生懸命働いて、現役を引退したら離婚だと言われると男性としてはたまったもんじゃないな。周造は、家族会議で興奮して倒れてしまうが、熟年離婚は罪だよね。まあ夫婦お互い様なんだろうが、隠居してからは穏やかに暮らしたいのが男性心理で、女性心理からすると長年我慢してきたから自由を求めたいのかもな。日頃から適度のガス抜きくらいはしとかないとね。
この作品「家族はつらいよ」も 続編の「家族はつらいよ2」 「妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII」もとても面白いので早く続編が見てみたい。
いつかなくなる、家族のカタチ。
不協和音は美しい音楽を作るために必要なんだ
映画「家族はつらいよ」(山田洋次監督)から。
タイトル通り「家族ならでは」のドタバタが妙に楽しい。
どこにでもありそうな、家族の人間模様だけど、
意外にも、こんなに干渉し合う家族も少ない気もする。(笑)
そして言い合う前に、息子夫婦と別居、なんてよくある話だ。
今回は、ピアノ調律師役の妻夫木聡さんが呟いた台詞。
「ショパンのピアノ曲の楽譜をよく見るとね、
とんでもない不協和音がたくさん使われているんだよ。
つまり、不協和音は美しい音楽を作るために必要なんだ」
(略)
「僕が言いたいのは、人間関係や家族と言う楽譜にも
時として不協和音は必要だと言うことなんだ」
この台詞こそ、シリーズを通して貫いている考え方かな、
そんな気がして、メモをした。
「不協和音」があっても、美しい曲に聴こえる、
これこそ「家族」という楽譜なんだろうなぁ。
日本を感じさせる映画
【「東京家族」の主要メンバーで紡ぎ出す現代大家族の姿を山田洋次監督が描く第1作】
「東京家族」の主要8人で、コメディタッチで三世代同居の家族が抱える問題を描き出すシリーズ第1作。
今作のテーマは”熟年離婚”
平田周造(橋爪功)は典型的な頑固親爺。妻富子(吉行和子)は優しき妻だが周造が誕生日に欲しいものを聞いたら、持って来たのは”離婚届”・・。
<三人の子供と連れ合い>
・長男、幸之助(西村雅彦:気質、父にそっくり)と妻史枝(夏川結衣:優しくしっかりもの)
・長女、成子(中島朋子:気が強い税理士)と夫泰蔵(林家正蔵:妻に頭が上がらない)
・次男、庄太(妻夫木聡:優しい男、実家住まい)と恋人、間宮憲子(蒼井優:心優しき女性)
の8人が繰り広げる、大家族の悲喜劇がスタートした作品。
<世の中の風潮を適宜取り入れ、見事な作品を次々に届けてくれる山田洋次監督の新たなシリーズ。
今や貴重な風合いの、誰もが安心して鑑賞出来、良い映画だったなあと思いながら劇場を後に出来る作品群でもある>
<2016年3月12日 劇場にて鑑賞>
『東京物語』への熱いオマージュ
久石譲の音楽はどこか懐かしい
楽しめます
昔ながらの喜劇…逆に新鮮で面白い!
"家族はつらいよ" シリーズ第1作。
2作目公開記念の地上波初放送を鑑賞。
ノベライズは未読です。
山田洋次監督久々の喜劇。「東京家族」と同じ家族構成で俳優陣も同じ。しかし本作は大いに笑えるコメディーでした。
いやぁ、笑いました。昔ながらの喜劇映画は最近無かったので逆に新鮮と言うか、家族で楽しんで観ることが出来ました。
演技陣が抜群の実力を持つ俳優ばかりだな、と…。喜劇には高い演技力が求められるので納得のキャスティングでした。
特に橋爪功の偏屈ジジィぶりが秀逸。どこか憎めない匙加減が絶妙。実際居そうな感じが絶妙で良い演技だと思いました。
※修正(2023/04/18)
山田洋次監督らしい作品
…なので私の好みではないこと分かっていて観ました。
妻夫木くんが出ていることだけがきっかけ笑
熟年離婚かと思いきや。
欲しかったのは旦那さんからの“愛の言葉”。
それは“愛してるよ”なんてキザなものでなくても良くて。愛されてると思える確信的な言葉が欲しかった。
この時代の人、苦手だもんね。
もっと年配の方なら笑いあり、共感ありで楽しく観られるのだろうけど、私はまだそこまで大人になりきれておらず…
そこら辺によくあるような、ご近所さんの話をずっと聞いているような感覚で観た。
雨降って地固まる
今回は熟年離婚がテーマ。
家族モノのコメディ映画でテンポ良くサラッと鑑賞。
長男家族と同居する老夫婦に離婚の危機!
定年後は趣味のゴルフや酒に明け暮れ我が物顔の父。
妻の誕生日に欲しいモノは離婚届けの著名捺印と言われ動揺する父。
平田一族は両親の離婚問題でてんやわんや。
早速家族会議が開かれた…
次男は結婚の報告をする為に彼女を連れてやって来たが、そこは場違いの空気が漂う。
奇しくもこれから平田家の一員になるのだからと会議に参加する。
母は父に対する長年の不満を吐露する。
細かい事なんだけどわかるわかる!
靴下の裏返しって…どの家庭も共通の話題
別れを切り出された原因について娘婿が父の女癖について言及し、証拠写真をチラつかせたその時…
父が倒れた!
慌てる家族。
次男の彼女は看護師で的確な指示をし素早く救急搬送出来た。
父に付き添う次男と彼女。
幸い大事に至らず退院した父。
次男は実家を出て彼女と暮らす。
彼女は父に「気持ちを言葉にして伝えた方が良い」とアドバイスする。
父は母に有り難うの感謝の言葉と共に離婚届けを渡した。
母はその言葉で満足し離婚届けを破り捨て、死ぬまでお供すると伝えた。
めでたしめでたしの平田家。
何だかんだ言っても仲の良い家族。
三世代同居って今時珍しいし、老夫婦が2階の部屋ってのも違和感がある。
うな重7人前どうなったのだろ?
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