「トラブルに巻き込まれた卑しい青年の物語」ギリシャに消えた嘘 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
トラブルに巻き込まれた卑しい青年の物語
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原作者は「太陽がいっぱい」を書いた人ということで興味を持って鑑賞、確かに青年の描き方には似たような臭いがしたのだが、主人公が詐欺師の小悪党、青年も小銭をくすねる観光ガイドで他人の妻に横恋慕、感情移入しようにもチープ過ぎる。
犯罪と言っても投資詐欺で逃亡中の弱みがなければ正当防衛か事故で済む話、こそこそ逃げなくとも堂々とチェックアウトすれば旅券の心配もないし、その日のうちに高跳びできるでしょう、まるで運命の皮肉のように悪い方へ悪い方へと展開するのもわざとらしい・・。
サスペンスと言う程謎もないし結末でのカタルシスも感じない、トラブルに巻き込まれた卑しい青年の物語といったところでしょう。
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