「鮮やかに甦った60年代サスペンス」ギリシャに消えた嘘 D.oneさんの映画レビュー(感想・評価)
鮮やかに甦った60年代サスペンス
「太陽がいっぱい」の原作者であるパトリシア・ハイスミスの小説「殺意の迷宮」を映画化。60年代にヒッチコックらによって映画化された作品と同じような演出方法を取り入れながら、鮮やかな色彩で60年代のヨーロッパを見事に再現しきった作品です。
波乱の運命に追われることなった3人のアメリカ人達の心情の変動や人間関係をじっくりと見つめられる1時間半でした。本作はとくにキャストが素晴らしく、絶妙な演技で複雑な感情を見事に表現しきってくれたと思います。
また、本作のような、のどかなギリシャの風景をじっくりと堪能できる映画は数少ないです。魅力溢れるヨーロッパを綺麗な映像で観れるというだけでも観る価値はあります。
コメントする