「.」クラウン 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
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自宅にて鑑賞。子供を狙ったピエロのシリアル・キラーと云えばS.キング『IT』の“ペニー・ワイズ”のモデルにもなった“キラー・クラウン”ことJ.ゲイシーだろう。そして福井県の民話で吉崎御坊・願慶寺に実物(般若の面)が残る『肉附きの面』を彷彿させる。子供達を悦ばせる為だった“ダモ”が、逆に恐怖の対象となってしまう。設定としてコメディっぽく思えるが、しっかりスリラーしていた。悪に魅入られ、守りたい者の為に誘惑に乗りそうになる件り等、厭きさせない構成が巧い。子供の描き方も佳かった。なかなかの良作。70/100点。
・“ケント”のA.パワーズも佳かったが、“メグ”のL.アレンの演技が特に印象にに残った。ところで犬の“シャドー”は殺された後、着け鼻はどこに行ったんだろう?
・J.ワッツ監督と共に脚本を手掛けたC.フォードの二人が作り、"You Tube"に投稿したフェイク・トレーラー(この中で"From master of horror Eli Roth"、製作総指揮にQ.タランティーノ・E.ロス、監督E.ロスと出鱈目に無断で表記)が、E.ロス本人の目に留まり本作が実現した。実はE.ロス自身、フェイク・トレーラーがQ.タランティーノに認められ、世に出た経緯がある。尚、本作ではE.ロス自身、序盤にカンカン帽を被った赤い髪のクラウンとして出演している。
・イタリアでは、本作のポスターが余りにも怖いとの理由で、規制されたらしい。
・鑑賞日:2016年3月19日(土)
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