劇場公開日 2015年2月28日

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「コッテコテの・・・」プリデスティネーション KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0コッテコテの・・・

2020年9月1日
PCから投稿

50年前に誰かがこの話を書いたとしても「 このアイディアはちょっと古いなあ」と言われてしまいそうな話だと思った。オーストラリアの映画は半世紀遅れているのか?
前半に出てくる回想の中の回想が独特の雰囲気を醸し出していて面白いと思った。普通、脚本家というものは回想の中には回想を入れないように気をつける。だからこの映画の中でそれが出てきた時に、おや?と思った。後で「あーそういうことか」ってなって私としては、まあそれほどびっくりするような展開ではなかった。
それでもこの作品が駄作となってしまっていないのはその脚本のキレ良さであろう。余計な登場人物が一切登場しないところが良い。また膨らませたエピソードも一切ない。よくできた短編小説のようにすべてがキチンと嵌りこんいてスピード感があって見やすかった。また余計な人物が出てなく、必要人物のみでまとまってるところからとても不思議な感覚が醸し出されている。その辺のところが認められてきっとこんなベタな作品が映画化されたのであろう。

タンバラライ