「こじらせ青春恋愛映画。面白かった」あと1センチの恋 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
こじらせ青春恋愛映画。面白かった
さりげなーくロージーとアレックスの距離の縮まりを色で表現してるのいいね。
縮まりそうなときは青っぽい服とかライティングが青っぽかったり、離れるときは赤っぽい服とか赤っぽいライティングでね。
個人的には、さりげなーくではなくて、もっと大胆にやってくれた方が好みだけど、まあ映像の綺麗さなんかを見る作品でもないだろうからこんなもんかな。
ストーリーのほうは、開始早々からくっつきそうでくっつかない展開で、早よくっつけよ、何やってんだとツッコミ、これが約二時間続くのかと体力が心配になったが、一番近付いた瞬間が冒頭で、そこからは離れていく感じでツッコむ隙はあまりなかったね。
むしろ、この二人がくっつくためにはどうしたら?と、違った感じで気を揉んだ。
楽しみ方としては、まあ多分あってるだろう。結局は相手の気持ちを確認しないから待つという選択を出来ない二人にやきもきする作品だからね。
青春映画のような始まりから大人になっていくという現実に気持ちが阻まれる。その中でも二人は青春時代の気持ちのままで、いわば拗らせ青春映画だったかなと思う。
普通なら大学で別れたときに終わるものだと思うが、しつこく「親友」であり続けたあたりがかなり拗らせてるよね。そうでなきゃ話が続かないからそれでいいんだけどね。
ロージーを演じた主演のリリー・コリンズは、見るのはおそらく二回目だが、可愛いんだか可愛くないんだかよくわからんけど印象に残る不思議な魅力があって良かったね。
とくにアイスを落とす海のシーンは、予告編にも使われてたけど、かなり良かった。
あとは、突然現れた娘の友達の男に、お前誰だ!何してくれてんだ!と本作で一番ツッコんだことは書かなきゃならない。
主演の二人よりコッチの方がドラマチックで面白そう。