「近くて遠い好きな距離」あと1センチの恋 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
近くて遠い好きな距離
原題“Love,Rosie”もいいが、邦題も二人の関係や焦れったい恋の行方を表している。
ロージーとアレックス。
幼馴染み。
友達以上、恋人未満な関係。
お互い好意を抱いているのは明らかだが、“好き”の一言が言えない。
見てるとどうやらロージーの方はかなり真剣な想いのようだが、アレックスの方は他の女の子と寝た事などをぶっちゃけたり。自分が言うのも何だが、男って鈍感…。
6歳の頃から一緒、何でも打ち明け、何かあると助けや相談し合ってきた二人だったが、想いを秘めたまま、遂に別々の道を歩む事に。
アレックスはハーバードへ進学。
ロージーもボストン大への進学が決まっていたが、卒業式のパーティーで、クラスの人気者男子と軽く“遊んだ”つもりが、思わぬ珍事態が起きて、妊娠してしまう。
進学はいったん諦め、里子に出すつもりだったが産まれてきた我が子を抱き締めたらそんな気持ちは消え、地元に残り、母親になる事を決意する。アレックスにも内緒に。
人づてにロージーの出産を聞いたアレックスは一時帰国し、父親代わりになるという。
これで二人の距離がまた縮まったかと思いきや…。
歳月が流れる。
アレックスは将来の事も含めた恋人が出来る。
ロージーも恋人が出来たり、子供の実の父親が復縁を求めてきたり…。
距離が縮まったかと思えば、また離れ、
想いが交錯したり、関係がぎくしゃくしたり、喧嘩したり…。
互いの事を想い合ってるからこそ、つい辛辣な一言も。余計に。
決定的な決別も…。
リリー・コリンズが最ッ高に魅力的!
これまで見てきた中で一番と言っていいくらい。
サム・クラフリンも好演。
時が移り変わる音楽やファッションも注目。
再び、時が流れ…。
いつも一緒にいたあの頃からどれほど経ったろうか。
幾度も離れ、決別しても、巡り合う。
間違いなくお互いにとって、大切な相手だ。運命の相手だ。愛する人だ。
今度こそ…。
話も好テンポで見易い。
コミカルで、ロマンチックで、切なくて、でも最後は勿論ハッピーエンド。
これぞ!…と言うくらいの、ラブストーリーの好編。