「好きだけどあなたといる自分が嫌い」脳内ポイズンベリー だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
好きだけどあなたといる自分が嫌い
面白かったです。
水城せとなの原作漫画は二巻まで読んで止まってますが、好きです。
女性向け漫画の映画化は中々に裏切られるので期待せず見ましたが、面白かった!です。
キャスティングも良し。脳内の面々も良い。ハトコがかわいい。そして、真木よう子が可愛い。
系統としては問題のあるレストランのたま子の系統です。さよなら渓谷のかなことは全然違う役どころです。
真木よう子はうまいなぁ、ますますいいなぁと思っております。
あと、走るとどうしても揺れるおっぱいにどっきんどきんです。超自我の黒光りコスでの谷間より、ニット帽でグレーパーカ姿で揺れちゃうおっぱいにどっきんどきんします。
わたしはヘテロの女ですが、いいもんはいいのです。
さて、アラサーいちこさん、年下の生意気ボーイにトキメキまして、どうやって舵をとるか分からず、テンパったので感情さんたちに脳内会議をしてもらうというストーリー。舞台っぽい脳内会議が面白いです。
暗黒付箋とかポジとネガの喧嘩とか、風見鶏とか面白いです。結構笑いました。
そして、早乙女役の彼が、わたし前からかわいいなーて思ってたんですよ、あんなかわいいのに触られた日にゃあ、わたしのハトコが喜びまくりです。そしてわたしの池田も騒ぎ出すことでしょう。古川くんでしたっけ?あの顔、好きです。
脳内会議は実際にやります。ネガとポジとが喧嘩してます。わたしはネガが強めで、記憶さんも細かく過去を参照してきます。風見鶏はネガに引っ張られまくりです。わー同じやなぁと思いました。わたしのハトコはだいぶおとなしいですけども。普段の自分の思考回路に近いものが劇として見られてほんと面白かったんです。
そして好きだけどその人といると自分の一部を殺さなくてはならず、結果振り切って別れてほんとーほんとーにスッキリ!というのも経験ありなので非常にオチにもスッキリしております。
誰が好きかではなく誰といる自分が好きか、で決断をして正解だと思っています。自分を愛さず幸せにはなれないのです。我慢などするだけ無駄なのですよ。
いちこのように苦しみながらも恋人と別れる踏ん切りがつかない方に見ていただいて、はっきりきっぱり別れを選んでスッキリしてほしいと思います。
実用的に役に立つと思います。まわりであまり良くない恋人に囚われているお友達がいたら、観るのを勧めると効果的かもです。
いちこは普通に打算的な、けしていい人ではないです。越智さんにしたことはひどいし、結果的に弄んでますからね。
でも誰に対してもフェアにできないですから越智さんには申し訳ないけれど、ああしかできなかっただろうと思います。
そしてまたネックレスは転がり、恋にぶつかる訳ですね。そして性懲りも無く脳内会議はひらかれる…ふふふ。
しかし、いちこは婚約破棄して本を出すまでの収入は何で得てたんでしょうね?もうなにか書いてた収入でしょうかね?結構素敵なお部屋に住んでましたよ?インテリアといちこのフアッションがかわいかったです。
中目黒、真木よう子ファンとしては最高の離婚を思い出す地名ですね。
そういえば最高の離婚でも、ゆか(尾野真千子)はミツオ(瑛太)に、あなたが好きだけどあなたといるわたしが嫌いと言っていたような気がします。