「予想を大幅に上回る面白さ」脳内ポイズンベリー Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
予想を大幅に上回る面白さ
予告編が面白そうだったから楽しみにしてて、観たら予想を大幅に上回って面白かった。
はじめは脳内会議が面白くて、皆で声あげて笑いながら見てた。
西島俊彦、吉田羊、神木隆之介やっぱりうまいし、演出がいい。
脳内会議に操られてる感じの真木よう子の演技も良かった。
会議はネガティブ担当の吉田羊が優位で進めんの。ポジティブ担当の神木隆之介は頑張るんだけど、たまにしか意見は採用されなくて。これは主人公の櫻井いちこがちょっとネガティブなのの反映。
でも恋愛だから衝動担当の桜田ひよりも重要で「早乙女すきー!!!」「越智さんいい人」とブレない判断を出してくる。
で、会議が紛糾してきて理性担当の西島俊彦が「もう限界だ!」と言うと謎の女が現れる。これは理性じゃなくて、感性で判断するポイントに移ったんだなーと思った。
会議結果は基本は西島俊彦が伝達するんだけど、たまに吉田羊がマイク取って喋っちゃう。そのときの真木よう子は感情的に叫ぶ嫌な女に見える。
女の人が突然 説明不能な行動に出るときがあるけど、こんな風に脳内会議が行われた結果なんだろうなと思った。
あと感性が会議を制圧すると、全てのしがらみを断ち切って本能的な行動を取るんだけど、その行動をみると「結局、最初っから結論は出てんじゃん」と、物語の途中では思いました。
そしてこの映画、途中からモードが変わって凄い。
ポジティブ神木隆之介が眠りについてしまう。人間がポジティブさを失うとどうなるのか。
そういう状態から、それでも色々と考えて、脳内人格も成長する。それでも限界がきて「限界だー」となったとき、再び感性が現れるけど、理性・西島俊彦はどう対決するのか。
ラストは再び会議だけど、あれは誰と出会ったんだろうなあ。