劇場公開日 2015年5月9日

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「考える葦 爆裂。 ドーパミン& 幸せホルモン 逆噴射。」脳内ポイズンベリー きりんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0考える葦 爆裂。 ドーパミン& 幸せホルモン 逆噴射。

2024年4月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

きりんのオススメ、
5つの部屋が、マジ笑わせます。

「リアル生活」のシーンと、
敢えて、わざとチープな大道具の舞台劇にすることでコントラストを付けた「脳内で引き起こっている舞台裏世界」の交錯なのですよ。

日頃、あーしようか、こーしようかと思い悩む我々のオツム。
そんな頭の中を
こんなふうに可視化してくれる原作者=水城せとなサンと映画人達って、ちと頭良すぎじゃないかと。
脳と精神の専門家中野信子さんやら養老孟司さんやら、この映画はご覧になったんでしょうか?

僕のお気に入り お笑い映画Top3は
「シコふんじゃった」、
「クール・ランニング」、
そして実はこの
「脳内ポイズンベリー」なのです。
セロトニン枯渇時の、お笑いのサプリメント効用です。

真木よう子は ボケ役が◎ですね。
やさ男の早乙女クンは、うちの次男坊に性格も容貌も瓜二つなので、大急ぎで本人に知らせたこの映画でした。

[おまけ]
で、いきなり話は飛びますが、
あのスペースシャトル号。
あの科学の粋を極めた宇宙船には「コンピューターが3台」積んであることをご存じですか?
強大なコンピューターに翼とエンジンを取り付けて、そいつを空に飛ばしているのがスペースシャトルです。

その世界最高峰、頭脳明晰なスペースシャトルは、絶体絶命の宇宙空間で3機のコンピューターを使っているのです。
三重連結で完璧を喫しているのだろうって? それは違うんですね。

「決めかねている時」に、また
「ここを外してはお終いだ」という決定的な判断をする時に
あろうことか3台のコンピューターは悩んで迷って「多数決のじゃんけん」をするのです。
場違いです。前時代的です。
まったくアナログな「多い者勝ち」の多数決をスペースシャトルはやっているのです。
2:2では合議にならない。
だから3台の電子頭脳で、2:1 で、揺らぎの中、決断をさせる。
「たぶんこちらが正解だろう」といういい加減さが、あの宇宙船を飛ばしているのです。
それほどまでに「悩んで決める」という行為は、我々人類にとって永遠の、
そして必須の難儀ってこと。

示唆深い話ですよね・・
だからね、僕らがこのちっぽけな脳味噌で、日々、人生、右往左往していることは、恥じることじゃないんだ、
って思うんですよ。

きりん
きりんさんのコメント
2024年4月26日

良かったです✨

きりん
sow_miyaさんのコメント
2024年4月25日

きりんさん、本当にありがとうございました。
早速観ました。入院中という現実からしばらく逃避して、愉快な時間を過ごせました。こういう映画が、欲しかった!
今日は、気分良く寝られそうです。

sow_miya