世界から猫が消えたならのレビュー・感想・評価
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予告の試写風景の印象とは違うけど…
原作読んでおり、真っさらに映画でこの物語を知る方とは違うかもしれませんが…
試写会風景で泣ける作品と言う印象でしたが、けっこう込められたものを投げつけてくる重い作品に感じました。原作ではもっとファンタジックな物語で片付けていたので、映画の方を見てけっこうグッサリきてしまいました。
佐藤健さんは良い意味でオーラを消していて、俳優さんとして素晴らしい方なのだなと感じました。泥臭いというか男性が等身大に感じられる誰かにしか特別ではない平凡と言うか普通の人を演じていて、物語にとっての名脇役で主張しない感じが良かったです。主役なのですが、鯖缶の骨の様な存在に思えました。
魅力的な人物の役ではないので、彼個人のファンには物足りないのかも知れませんね。
物語を新しい視線で見れた事、そして佐藤健さんと言う俳優さんに注目する機会になった事…僕にとって良い作品となりました。
ムダに美猫ではない所にリアリティ。
猫好きなら、善し悪し別にして観たら?って言われて観に行きました。
思った程、ねこねこしてなくて、
その部分はちょっとガッカリ。
けど結局家族愛(猫含む)と生死の話なので、涙。
意外に涙しますが、心に響くかどうかはそれぞれな気もします。
「物」とは物体なだけではなく、そこに存在するまでのエピソードとそれ...
「物」とは物体なだけではなく、そこに存在するまでのエピソードとそれに纏わる思い出もひっくるめての「物」。
この映画を見たあとは家族や自分を取り囲む「物」に感謝したくなった。
アルゼンチンのシーンは、そこに行く理由がわからず唐突にシーンが変わるから戸惑った。
どちらかというと原作派。
原作既読。
映画のみだと内容が薄く、終始ストーリーがぼんやりとしていて分かりづらいです。
内容に入り込んで(惹き込まれて)涙が溢れるというよりは、出演者の演技が涙を誘う印象。
濱田岳の演技がとても良かった…。
母役の原田美枝子も素晴らしくて、メイン2人よりサイド陣の演技に惹かれる部分が多かったかな。
普段何気なく見て、触れて、過ごしているモノやヒトに、愛おしさや繋がりを感じる切っ掛けになる内容かと思いました。
疲れきった時、ぽーっと見るのに向いてるかも。
エンディングテーマも映像のトーンや雰囲気に合っていてとても良かったです。
若い子に観て貰いたい。
要所の映像の空気感は素敵で、
ストーリーアイデアは素晴らしいなと感じました。
脇役の演技と比べ、
リアリティ路線ではない主役の演技、
特に、悪魔の大味な演技に違和感を感じ残念でした。
若い世代に見てもらいたい
アクのない綺麗なメッセージが込められた作品。
一日分の命以上に大切なもの
拙い予告編のせいで無駄にハードルが上がった分(試写でボロ泣きする人続出的な予告編は逆効果ですよ)、手放しで感動したとは言い難いところもあるのですが、まあ実際心に響くシーンは多々ありましたから、終わってみれば見て良かったなと思えた作品ではありましたかね。
生きる上で一番大切なものは何なのかと、思わず考えさせられてしまいましたよ。
実際のところ命やお金以上に大切なものなんて無いのではないかと、どこか冷めた気持ちも持ちつつ生きてきましたが・・・あるね(手のひら返し早!)
少々映画的には時系列が分かり難いと言うか、唐突過ぎて感情移入できないシーンもありましたから(アルゼンチンのシーンとか特に)、完成度と言う意味では微妙なところもありましたが、原作がいいのかな?(読んでないんで詳しくは分かりません)題材がホント素晴らしかったです!
大切なものを失くすことによって、周囲の人間が自分にどう言う想いを抱いていたのか、それらが分かる回想シーンにとにかくグッと来ました。
電話、映画、時計、猫等々、明日死ぬ命を一日延ばせるとしたら、実際は命乞いして余裕で消してしまうかもしれませんが、それらのアイテムはただアイテムなだけじゃなく、人との繋がり、大切な思い出でもあるとしたら、どうなんだろう・・・やっぱり消せないなぁ。
人との繋がり、大切な思い出は、生きた証とも言えますから、それが無くなったら、自分が生きてきた意義が見出せなくなるので・・・。
でも、本人の方ではなく、デビル佐藤健の演技がまた絶妙でしたから、とりあえず何個かは消してしまいそうですけどね。
しかしこの映画は主役の佐藤健の演技も然ることながら、脇役陣の味のある演技・存在感がとにかく素晴らしかったなぁ。
宮崎あおい(生きてやるのシーンだけは微妙でしたけど)、濱田岳、原田美枝子、奥田瑛二、この4人の名演技に助けられた映画でもありましたね(あと猫も)
映画ファンとしては、映画友との何気ない日々、そして涙にグッと来た~。
それとあんなに優しいお母さんだったら、マザコンになっちゃうかも(笑)
対照的な優しさを見せる無骨な父も味があって良かった~。
本当に絶妙過ぎるキャスティングでしたね、願わくばもっと宮崎あおいが見たかったのと、トムさん謎過ぎ!
ん〜
まあ、言いたい事は分からなくはない。
ただ映画としては、静かすぎてダレる。
どういう結末になるのかと、考えながら観てたけど…目新しいものはあまり無かった。
「世界はかけがえないモノで出来ている」
まあ、そうだよね。
唐突に始まる海外のシーンも「何が始まったんだ?」って感じだし。
結局のところ、後始末が出来るだけマシだという事への対比だったりもするし。
色んな絆を無くしていって、家族との絆だけはなくしたくないと…だから、猫は消せないんだ。
違うよなあ…。
恋人とも親友とも、家族とも関わりを断ったら死んでるのも同様…というか、大差なくなるというか。
「猫」と同時に「僕」も消えるんだ。
「僕」を知っている人が居なくなるから。
「猫」を消せないのは、「僕」の思い出も過去も、つまりは生きてきた全てが消えてしまうから…じゃ、ないのかな?
誰の記憶の中からも「僕」が居なくなってしまう。それは…生まれてこなかったという事と何が違うのだろうか?
…そういう事なんじゃないの?
あんな、何もかも達観したような顔で父親に会いに行けるかあ?
自分の後悔は、そこで一旦は片付くけど、親父の苦悩と後悔は、そこから始まるんだぜ?
なんつうか…結局は自己中心的な考え方だったなあ。
なんか、夢見がちな脚本だよなあ。
まあ、夢落ちなんだけどね。
物語がTVドラマ向きだったのでは?
余命わずかな主人公が、1日分の命と引き換えに周りにある大切な物を1つずつ消していく。電話、映画、時計…。物には思い出が宿る。あの日の彼女との電話、友達との映画談義、家族との時間。その物がなくなれば、当然その人たちとの繋がりも途切れてしまう。大切なもののない人生はどのようなものになるのか?自ずとこの物語の方向性は見えてくる。
しかし、この作品の主人公からは大切なものを失ってしまったという“喪失感”が感じ取れない。逆に大切なものを失くしてでも、生き長らえたいという生への執念も感じ取れない。継ぎ接ぎで挿入される過去のエピソードも物語のテンポを悪くしているし、生と死の価値観を観客に植えこもうとする唐突な展開も多い。語られるセリフも小説からそのまま引用したような印象で、普通こんな説明臭いこと言わないだろうと興ざめしてしまうのだ。
1つ1つのエピソードがラストに集約されるのであれば、怒涛のカタルシスを生み出すのだろうが、どうにもこうにも独立しすぎてしまっている。結果として、主人公が生きたいが故に物を消すことは単なる身勝手な行いにしか思えず、彼が大切なこと気付く結末にも今更感が否めない。
そもそも、この物語は映画ではなくTVドラマ向きだったのではないか?1話毎に1つの物を消し、大切な誰かとの思い出が消えていってしまう、けれども、生きたいという欲求から、また次のエピソードで何かを消してしまう…。103分という上映時間で描いた結果、全ての人との繋がりが浅いものにしか見えなかった。
平成生まれの終活映画
音楽は使い方が違うと思うし、構成は分かりにくい。評価が割れるのは見てよくわかりました。
それでも、平成の地方都市のあるタイプの青年がリアルに存在していて、とても魅力的。
一人っ子で母親思いで、友人と自分の部屋で趣味の映画について語り明かしたりしないし、一度付き合った女性を俺の女なんて思わない先行世代にはない距離感を持っている青年が、上手く描かれている。青年の実家と旅館のセットの生々しさにはハッとした。
佐藤健は平成生まれ。テロ、震災を経験した世代であり、現在50代であろう親世代よりも死について考える機会は自然と多くなる。そんなことを平成生まれの子供たちを持つ親としてふと考えさせられる映画でした。
泣き止むところが見つからない
公開してから1週間ほど経ちようやく見に行くことができました。
普段映画などで泣くということはあまり無いのですがこの作品は泣き止むところが見つからないというくらい泣かせにきます。笑
会場全体からすすり泣く音が聞こえてきました。
特に私がグッときたのは濱田岳さんの演技でした。
素敵な作品です。
人によって見え方が変わる映画(´∇`)
いらない物、居なくて良い人なんて居ないって思わせてくれた
回想シーンで出てくる所が
今までの自分には経験できなかった事だったり、まだ自分には訪れてない事だったりして 色々思うこともあった。
また何年後かに見たらまた違って見えるかもしれない。
十人十色人それぞれ感じる物が違う映画なんじゃないかな
原作は前に読んでいたので分かった所もあると思う
賛否両論あるのは映画だけでは分かりずらい点があるからかな
繋がりを断つことはつらい
賛否両論ある作品。泣ける映画を見たいと思い1人映画館へ。ハンカチを握りしめ準備OK。
脳腫瘍で余命わずかと宣告された僕が、悪魔と取引し、余命を1日延ばす代わりに世の中にあるたくさんの物の中から一つずつ消して行く。
最初は電話。元カノとの出逢いは間違い電話からだった。
次は、映画。親友とは映画の話がきっかけであり、次は、時計。僕の実家は時計店。
物が消える事でその繋がりも消えてしまう。
元カノや親友が赤の他人になる。僕との記憶はないのだ。世界から物が消えると言う事はどんどん孤立していくのかも…
そんな世界で延命してまで生きてなんの意味があるのか?
猫が消えたら…母の記憶は猫との記憶であり、僕の生きて来た記憶の大切な部分でもある。
僕は自分の死と向き合い受け入れた。猫は消さない。
許せないまま疎遠になっていた父の気持ちを理解できた今、父に会いに…
もしかしたら…これは終末期に見た僕の魂の記憶で、実家の時計店の扉を開けると輪廻転生すると言う感じかな?
号泣する映画ではなく、所々共感できる部分でじわじわと頬を涙がつたう映画。
僕の死より、母に関するシーンで涙する。
死は誰にでも訪れる。突然の死か余命宣告される死のどちらか。
当たり前のように明日が来ると思っていたけど、それはかけがえのない1日なんだと思わせてくれた。
死とその過程の五段階「否認→怒り→取引→抑鬱→受容 」でしたね。
くだらない世の中で 切なく生きている人へ
先日観たのですが、
今でも不思議な余韻を楽しんでいます。
なんで僕たちは、普段の大切な幸せに、
気づかないで生きているんだろう。
「死」をテーマに、
こんなことを教えてくれる映画はたくさんあるけど、
斬新なアプローチが面白かった。
世の中にあふれるモノたちや、
愛猫と思い出がリンクして、
家族や友人や恋人への想いが蘇る。
かけがえのない人、愛おしかった時間、
本当に大切だった関係...。
そして自分を作っていたのは
その全てだったと気づいて、
清々しく死をむかえる。
そのシチュエーション全てにおいて、
自分に置き換えて涙が溢れてくるんです。
この作品はメッセージを自分で咀嚼して、
想いを巡らせる映画。
だから賛否両論あるのでしょう。
時系列はあやふやで、決してわかりやすくはない。
けど行間読ませる映画って、好きですけどね。
自分で言うのも何ですが(笑)
きちんと生きてきた人は、
とても胸に響いてくるんじゃないかなぁ。
佐藤健くんが演じた、
無垢で純粋な青年と、
毒のある悪魔の対比が素晴らしかった。
二役のギミックはとても難しかっただろうけど、
やりすぎない絶妙さと生々しさで、
安っぽいファンタジーにならなかった。
表情のニュアンスが繊細で、
いろんな性格に見せれるのは力量ですね。
実は昔、TVCMのお仕事で
ご一緒したことがあるんだけど、
すごくマジメで努力の人。
けどその汗を感じさせないとこがいい。
この作品もかなりのプレッシャーだったと思うけど、
ピュアでアンニュイな持ち味がだせて、
また一つ大きい俳優になりましたね。
応援してます。
もちろん濱田岳さん、原田美枝子さん、
奥田瑛二さんら名優が脇を固めて、
作品が奥深いものになっています。
どの演技にも、泣きポイントが!
あとね、函館と札幌の街並みが
ノスタルジックでよかった。
邦画の醍醐味ですね。
あの映画館は本当にあるのかなぁ。
映像粒子のトーンが切なかったし、
手持ち感も生きている時間の息遣いを感じた。
ロケーションが計算されつくされていて、
それを生かした構図とりもいい感じ。
カメラがうまかったです。
こんなくだらなく切ない世の中で、
毎日が退屈でちっともいいことなんかなくて、
自分って存在は何なのかな?
なんて思ってる人は(笑)ぜひ観たほうがいい。
今までの人生、
様々な人が支えてくれてることに気づけて、
そんなに捨てたもんじゃないと
想えるはずだから。
そして次のお母さんの誕生日には、
お花を贈りたくなるでしょう(笑)
自分の中では大ヒット(^o^)
久しぶりに暖かい良い映画に出会えました❗
死に直面すると言う、一歩間違ったら重苦しくなる内容だけど、決してしんどくならず、かつ家族や猫との深い絆を味会わせてくれる、もう一度観たいと思わせる映画です。
佐藤健さんが、悩みながらも大切なものは何か、を探し出す主人公を好演。
一つだけ苦言を呈するとしたら、飼い猫は外へつれ回すとストレスや事故等、良い事はありません。
映画なので、細かい事はまあいいか。
とりあえず私の評価は、自分の中では大ヒット作でした。
感じてほしい作品❗
これは、予告編のイメージと随分違う内容であった。
その点が世間の評価に影響しているようである。
予告編では、主演の佐藤健さんと宮崎あおいさんが死に逝く彼氏とのラブストーリーを想定した人が多いだろう。
でも、それは間違っていないが何か違う。
私はこの作品は嫌いじゃない。
ただ、どこが良いのかと言われると答えられない。
これは感じる作品で予告編として印象強く流れているHARUHIさんの主題歌が流れるエンドロールが終わるまで作品の雰囲気に包まれたいそんな作品である。
感じ方は鑑賞者に依る
主人公の特徴のない性格
時系列の掴みにくさ
どこかにありそうなシーンやセリフ
普段のテレビドラマを観るような感覚でこの映画を観ると、そんなに面白みはない。
しかし何人かの方がレビューしていらっしゃるように、この作品は、自らの人生を改めて考えて欲しいと鑑賞者に投げかけているものなのだと思う。
だから、あえて主人公たちにキャラクター性はあまり求めていない。
鑑賞者が「非日常」を求めているならば、大きな期待外れになりかねない。
この映画には、自分にもふりかかっている「日常」を求めて欲しい。
そうすると、時系列が前後するのも、ありがちなシーンやセリフも、この映画の「非現実」が「現実」世界に思えてきて深く共感できるのだ。
余談だが、私はこの映画の映像的な面でも気に入っている。
どこを切り取っても写真になりそうなくらい美しいと思った。
カメラワークに関しては、割とワンパターンなのだが、この作品に変なクセを与えない要素として良いと思った。
原作と比較すると...
良かったとこと、残念なとこと...
原作から設定が変わっちゃった部分は時間の都合かな...
変わっちゃって、もったいないなと感じたとこも多々あったけど、結果、原作よりは泣けたかも(笑)
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