セッションのレビュー・感想・評価
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間違いなく面白い
ハラハラし通してぐんぐん惹きつけられる、間違いなく面白い作品でした。
ジャンルはなんだろう?サスペンス?ホラー?サイコ?
善悪を飛び越えて、飛び抜けて、人間らしさが崩壊していく姿には悪い予感しかない。
でも終わり方がクールだね!
もうやめてー!精神的なヒリヒリ感
酸欠になりそうでした。師匠と師弟の成長ものかと思って見ていましから、主人公と同じ軸でコノヤローと爆発するタイミングは同じでした(笑)
ただ、DV夫婦の顛末を見せられている気分になったのは私だけでしょうか?
怖い映画です。
ロックは無能なやつがやればいい。
(2回目観賞です)
ギターより、俄然ドラム萌えです。
罵詈雑言を浴びせる指導者と、教え子ドラマーの狂気。
でもぶつかり合う狂気は、いつしか思いも寄らない次元へと昇華する。今まで見たこともない種類の、奇跡が起こります。ラスト、粋です。
手にまめができ、それが裂けて血と汗が飛び散る!
こんなに荒々しいのに、なんでジャズを選んだんだろう?と思ったけれど、劇中でその答えが明かになります。
壁に掛けてあるポスターにも、鋭いヒントが。
「ロックは無能なやつがやればいい」
なるほど(笑)
だからジャズなんですね。
前回は不完全字幕で観てたのですが、そっちの方が良かったです。
ちょっと字幕が微妙でした。「I'm upset」を"悔しいです!"って訳すのには、かなり違和感があります。ちょいちょい、ん?と思うところがありました。
それをいうなら、邦題も納得いきませんけど。
原題が「WHIPLASH」です。ジャズの名曲と、ドラマーの職業病である鞭打ちなどを意味していると思われます。
半端ない緊張感
凄まじい緊張感を観客に強いる映画。
特に宣伝通りラストは圧巻です。
観ていて心拍数があがる映画は珍しい。
是非、映画館で観るべき。
興行館が少ないのが勿体無い。
『はじまりのうた』もそうでしたが、
良作が宣伝予算が少ないゆえになかなか
日の目を見ない というのは残念。
予想を裏切る迫力、展開
これでもか、と続く予想だにせぬ展開にわくわくした。ジャズのリズムを体で感じたくなった。あまり期待していなかっただけに、メインの二人の狂気的すらある迫力と緊張感が、新鮮だった。会場が明るくなるまで立てなかった。久しぶりに骨のあるアメリカ映画を観た。
悔しい
念願のセッション。
映画館で絶対観た方がいいと聞いていたので遠くの映画館に行きました。
とてもよかった。
主人公の反抗?がよかった。
よし!とか頑張れとか言いそうになった。
最後は予想外だった。
素晴らしい映画に出逢えた。
久々に痺れました
少し蒸し暑く感じた映画館なのに
誰かが遠くの席でゴホゴホと咳をしていたのに
夜勤明けで少し瞼が重かったのに
いつの間にか誰かの咳が止まり、重いはずの瞼を見開きスクリーンを見つめ、暑さでかいた汗はひき、身体はひんやりとし、明るくなって、ただただ耳に音が残っていました。いつまでも。
多分学校にあんな先生いたら登校拒否になる
正直私にはあの学校通える気がしない。
けど主人公は食らいついていく。
共感はできないけど応援したくなる映画でした。
でもこの主人公ドジでクズすぎる。少し腹立つ主人公です。人のもの亡くすわ、エゴで彼女ふるわ、ちょっと腹立つ顔してるわ、すぐ遅刻するわなどなどイラつく事もあります。
でも必死でドラム頑張る姿というかこいつ頭の中ドラムしかないんだろーなという姿見るとやっぱり応援してしまいました。
それは先生の力の存在が大きいです。
シモンズ怖すぎる。正直頭おかしいです。
そんな教育しても生徒は伸びないんじゃないかという位暴言吐いてきます。
まぁ私がゆとり世代代表だからねとか言われてしまえばそこで終わりですけど、こんな教え方じゃなくても生徒の力を引き出してきた教師を見たことあるので音楽=怖いってイメージは持たないで欲しいなと思います。
でも映画見てるだけでここまで怖さが伝わるというのはシモンズの演技が素晴らしい証拠。
一見の価値はあるのではないでしょうか。
ラストシーンは二人の掛け合いによる最高の演奏が気持ち良い位で思わず拍手をしそうになる映画です。
セッションという邦題よりもwhiplashという原題の方が似合う良い映画でした。
鳥肌が止まらず、また、観たくなる。
何も映画のストーリー、概要を全く入れずに観ました。事前に分かっていたことと言えばドラムを叩く青年と坊主の強面の中年男性が何かを叫んでいる…そんな情報のみ。ただ評判が良さそうという事でずっと気になっていてやっとの思いで観てきました。
結果は、文句無しの全体を通してとても良くてとても素晴らしく映画館で観て正解でした。
音楽の事、ジャズの事は詳しくは知らないですが、音楽もジャズも聴くことは大好きで、まず開始15分ほどぐらいからの静かに音が始まるシーンは曲と映像がすごく合っていてとても素敵なシーンでこれからどんなストーリーが展開されるのかドキドキとわくわくが入り混じって既に鳥肌が立ってました。
全体を通して選曲がとても良かった事、主人公と教授のやりとりは心苦しいシーンが何度かあったのですがジャズの演奏のシーンはどのシーンも鳥肌が何度も立ってしまいました。もちろん、俳優さん達の演技あってこそでいつの間にかセッションの世界に引き込まれてました。
最後、主人公の鬼気迫るドラム演奏と全てのピースが一致したかのようなバンドの演奏の一体感がこの映画の一番のシーンだと思います。
天才を生むも殺すも紙一重なのか…
実際、教授の方が精神を病んでいたのでは…と帰り道に映画のシーンを反芻しては興奮が覚めない状態でした。
主人公の今後がどうなるのか…あまり良くは掴めない終わり方だったのがすこし心残りではあるかなぁ…と思いましたが、できる事なら全てを分かった上で映像と音響の設備がある場所でまた観たいと思いました。もう一度観る価値あると思うぐらい素晴らしかったです。
音楽を主体にしているだけあって、音響の設備がある映画館で観た方がやはり良いと思いました。また、あの世界に浸りたくなる、すこしセッション中毒になり兼ねない…機会があればまた観に行きたいです。
天才と狂気のセッション
一流ジャズドラマーを目指し名門音楽学校に入学した主人公。そこで、スパルタ鬼教師の壮絶なしごきに遭う…。
インディーズ映画ながら今年のアカデミー賞で健闘の3部門受賞、日本でも口コミロングヒット中の話題作。
「バードマン」より見たいと思ってたいたものの、地元では上映決まらず。
ようやく隣町で公開される事となり、観に行ってきた。
「マッドマックス」の圧倒や「アベンジャーズ」の迫力とは意味が違う。
アクションやVFXに頼らぬ作品そのもの凄まじい力。
最初から最後まで手に汗握り、力が入り、息をもつかせず、片時も目を離せない。
見終わったらぐったり疲れ、自然と一息漏れるほど。
例えるなら、「ブラック・スワン」×「フルメタル・ジャケット」。
「ブラック・スワン」のような華麗なバレエの世界とは裏腹のダークさ。
「フルメタル・ジャケット」のかの鬼軍曹に胸キュンした人は必見!
こういう音楽映画にありがちなバンド内の音楽性の違いの対立や友情、個人個人の背負うドラマなどは根こそぎ削り落とし、ひたすら血と汗が噴き出すレッスン、レッスン、レッスン!
やがて二人に固い絆が芽生え…なんて甘っちょろい展開もナシ。
鬼教師フレッチャーの地獄のレッスンはさらにエスカレートしていき、主人公アンドリューはフレッチャーへの憎悪だけを胸に全てを捨てレッスンに食らい付く。
アンドリューは紛れもなく才あるドラマーだ。
が、僅かなミスも許さないフレッチャーにとって彼はそこら辺のゴミクズと同然。
そして迎えた、話題のクライマックスの演奏。
これは文字通りの“罠”。
が、某ドラマのような「やられたらやり返す…倍返しだ!」。
火花散るセッションはこれ以上ない興奮。
あまりの高揚感に胸が熱くなってしまった。
カメラワークに素早いカットの連続…ディミアン・チャゼルの演出はとても処女作とは思えない。
アンドリュー役のマイルズ・テイラーのドラムさばきはそれこそ本物の一流ドラマー。
彼を決して好感ある人物として描かず、彼もまた次第に狂気に取り憑かれ、彼こそが実はフレッチャーの最大の理解者だったようにも思う。
J・K・シモンズがマジで凄すぎる…!
しわくちゃの鬼の形相、完全なるモラハラの罵声と暴力、スキンヘッドに力こぶ…。
誰がどう見たって音楽教師に非ず体育教師。
登場する度にピンと張りつめた緊張感に包まれる。
悪夢に出てきそうだよ…。
その一方、音楽への真摯な姿勢、指揮を振る姿や佇まいは何故か格好いいと思わせる。
あるシーンの鬼の目に涙、美しいピアノの演奏、主人公と腹を割って話すあるシーンなど、この男もちゃんと血の通った人間であるとも思わせる。
かと思ったら、やっぱり冷酷無比。
アメとムチ…いや、ムチとムチ!
世の偉人や傑作の裏には、凡人には理解出来ぬ異常な執着心がある。
映画の世界なら、“天皇”と呼ばれた黒澤明の厳しい演出、スタンリー・キューブリックの100テイク、ダニエル・デイ=ルイスの凄まじい役作り…。
そういった妥協しない姿が見る者の心を惹き付けて離さない。
天才は狂気が創る。
狂気から天才が産まれる。
その天才と狂気に身震いする。
公開を待っていた甲斐があった。
一度見たら忘れられないインパクト!
本年度ベスト候補!
迸る狂気と狂気のセッション
最初は鬼教官の狂気に引きずり込まれる話なのかと思ったが、実際には主人公も狂気を秘めていてそれが次第に表面化してきたように感じた。自分から口説いた彼女に暴言を吐いて別れるところは変化の象徴として分かりやすいが実家での親戚との会話などで既に誇大妄想的な片鱗は見えている。歴史に名を残せない人生に価値などないと純粋に信じられるのは若さの特権だし、そのような道の先に幸福が訪れないことに気付く頃にはもう取り返しがつかないと悟るのも人生だ。ただそれでも熱狂する情熱から逃れられないのならば後はどこまでも修羅の道を突き進むしかない。終盤、二転三転するどんでん返しの果てにようやく絡み合い一瞬の奇跡を見せた二つの狂気。これから始まる更なる地獄の予感を感じつつも彼らの魂が一瞬でも至福の時を迎えたであろうことを祈りたい。
キャラバン
素晴らしい。
J.K.シモンズの狂気、マイルズ・テラーの狂気、極上の音楽サスペンスだった。
「映画史に残るラスト15分」とかいう頭の悪いキャッチコピー を先に見てなければ、ラスト15分はもっと感動して見れただろうな。
俺ならキャッチコピーをこうする、「映画史に残るラスト15分」と。
あ。
確かにそう言いたくなるラスト15分だった。
今年劇場で見た中で間違いなくトップクラス。
いまだに興奮が冷めやらない。
ドラムセットを衝動買いしたくなるほど。
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