劇場公開日 2015年4月17日

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「僕には、不愉快という感情しか残らなかった」セッション 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0僕には、不愉快という感情しか残らなかった

2015年5月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

演奏の凄さ、鬼気迫る。
向上心、名誉欲、そこに見返してやろうとする反骨心がモチベーションを掻き立てる。
そして、最後に最高の演奏を見せつける!

・・・・それがいいなら、5点満点でしょう。

超一流になるのなら、それなりの試練を越えなければいけない。そのメッセージは、映画の中にもある。
しかし。
そのために、あれほど追い込まれることが必要なのか?
恋人を悪しざまに捨てることが、将来のためなのか?
なにより、フレッチャーから感じるのは、教え子や「原石」に対する愛ではなく、踏みつけても這い上がってくる若造を快楽的に潰そうとしているとしか思えない。
潰したつもりが、また立ち上がってくるの見ながら嬉々としている。自分のキャリアを棒に振ってまで、そこに快感を感じているのは、精神が病んでいるとしか思えない。
もし、顧問の体罰によって部活をやめた過去をもつ誰か、そしてその親がこの映画を見た時、同じ思いになると思う。

栗太郎
栗太郎さんのコメント
2016年2月17日

>マットデイモンさん。
わざわざコメントありがとうございます。そういうご意見をお持ちの方がいることも承知の上での、自分の感想です。それは初めにことわってます。人との相性、食べ物、音楽、小説、、、そしてスポーツも、すべて人には好みというものがあるものですよ。同じものを観てても違う感想をもつからこそ、映画って面白いんじゃないでしょうか。

栗太郎