「恐怖政治が育んだ傑物。全く甘くないプロの世界。」セッション 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
恐怖政治が育んだ傑物。全く甘くないプロの世界。
【賛否両論チェック】
賛:妥協することない厳しい指導がもたらす結果に、ハラハラさせられる。ラストの演奏は一見の価値あり。
否:素人目には、指導の根拠は全く分からないので、ただ講師が怒鳴り散らしているだけの映画と感じてしまうかも。
「グッジョブ」を禁句とし、ただただ生徒を恐怖と悔しさで支配することで偉大にしようとする指導者と、そんな彼に真っ向から真剣勝負を挑んだ生徒の、まさに“戦い”の映画です。ラストシーンの迫力の演奏は、音楽好きならずとも必見です。
ただ反面、違いも実感出来ぬまま、ひたすらどやし続けられるシーンが続くので、そういうタイプが生理的に苦手な人には、全く向きません。むしずが走ると思います。
音楽好きな方や、プロフェッショナル指向な方向けの作品といえそうです。
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