「見ていて具合が悪くなった」セッション 島田庵さんの映画レビュー(感想・評価)
見ていて具合が悪くなった
虐められ、
虐められ、
ひたすら理不尽に鞭打たれ、
最後にやり返す。
それだけ。
どこが「世紀の傑作」だか。
監督の体験に基づいているらしく、
この映画を作ることでトラウマが克服できたらしい。
ということは、
監督の復讐は、成ったのだろうか。
だとすれば、慶賀の至りである。
これ以上ない位の悪役を
いかにも悪役らしく演じたJ・K・シモンズさんは、
まことにお疲れさまである。
観ていて、具合が悪くなった。
感情移入しやすい人は、要注意。
監督のトラウマを、引き継ぎかねない。
邦題の「セッション」は、ミスリーディング。
直訳で「鞭打ち」にすべし。
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