「グッジョブ」セッション しょたごんさんの映画レビュー(感想・評価)
グッジョブ
世界的ジャズドラマーを目指して名門音楽学校に入学したニーマンは、伝説の教師と言われるフレッチャーの指導を受けることに。
しかし、常に完璧を求めるフレッチャーは容赦ない罵声を浴びせ、レッスンは次第に狂気に満ちていく。
(解説より)
才能溢れるニーマンと、明らかに度を超えた教育方針のフレッチャーの様子が描かれる。
フレッチャーの指導に耐えきれず一度は離れる2人だが、ある出来事がきっかけで再会。
再びフレッチャーに誘われたニーマンがジャズフェスティバルで演奏するが…というストーリー
狂気としか言いようがない。
最初はフレッチャーのみがそうだが、その教育に影響されニーマンも次第に狂人化していく。
ややフレッチャーという人物の心理描写が不足する(どこまでが本心か)が、素晴らしい音楽家を育てたいという意思だけは本物だったのだろう。
この映画について「教育方針が不快で駄作」といったレビューがいくつか散見されるが、評価は個人の自由であると前置きしつつ、論点がズレていると思う。
本作はそのような教育方針云々の話ではない、あくまで「狂気に囚われた2人の音楽家」の話であり、過激な表現が嫌いな方はこの作品は鑑賞しない方がよい。
2人の微妙な表情の変化、仕草、全ての演技が素晴らしい。
ラストの「セッション」は圧巻。
まさに「グッジョブ」
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