「スポ根ドラム鬼教師」セッション クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
スポ根ドラム鬼教師
専門的な見解はよく判りませんが、ともかく音楽はカッコ良かった。でも鬼教師フレッチャーが事有る毎に演奏を止めさせるのでイライラする。全編聞かせろ、って感じ。でもこの感じ、「オーケストラ!」でもそうだったなあと。だからフルで聞けるときの感動があるなあと。
でも原題になっている曲「whiplash」は最初しか聞けないのは、サントラを買わせようという悪意いや商根なのかはどーでもいいが、「whiplash」もカッコイイ。「caravan」もカッコイイ。
最初は擦れてない顔していたニーマンが、フレッチャーの扱きのお陰で段々顔つきが変わっていくところが見所。正に狂気を生み出すフレッチャーの扱きは、日本でいえば前時代的な、体罰とかいう概念のない頃の学校の先生。今でいえばブラック企業の上司。それは世間的には「悪」として見られる対象だが、殊スポーツの世界でいえば日常茶飯事なのではないだろうか。
「主奏者は勝ち取れ!」「ちゃんとたたける奴が分かるまでみんな休憩」
ドラムという「ポジション」を競って鬼コーチの「千本ノック」を受けてる様なシーンの連続で、スポーツじゃなくてもこーゆー競り合いを味わえるのは幸せ、というか「バンドはスポーツだ!」と感じてしまった。
ということで、これはスポ根映画です。
ただ、あの鬼コーチ振りをフルスイングしてたフレッチャーの仕返しは、「ちっさ!」と思うほどに落差はあった。あれも扱きの続きなのかと思うと、どんだけしつこいねん!とも思うし。
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