「バードになった理由」セッション komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
バードになった理由
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主人公のニーマンが成長していく姿に自分の過去を重ねてしまった。
自信の無い青年がカリスマ指揮者フレッチャー教授にスカウトされ、自惚れと承認欲求の渦の中でもがきながら無我夢中でドラムを叩き技術を磨いていく。
友人や恋人に高慢な態度を取るのは自分が特別だと認め注目する様にとのアピール、その一方でフレッチャー教授に対しては卑屈になる。我が事を思いだし逃げ出したくなる。
ラストの演奏、遂に卑屈さを捨て演奏者としてカリスマに挑んだ主人公と、自分が待ち望んだ瞬間がまさに今だと気づくフレッチャー、その二人が交わす笑顔が堪らない。
芸術や社会を作ってきたのは、こんな怒りやエゴの中で磨かれ本物になった者達なんだと改めて思い知らされた。
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