「凶器(狂気)じみた演奏に心打たれた。」セッション 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
凶器(狂気)じみた演奏に心打たれた。
有名音楽学校のジャズバンド部に入った青年ドラマーとその先生との駆け引き映画なのですが、ラストに向かうに連れて視聴者を虜にして行きます。
指揮者兼先生役のJKシモンズの迫力と苦悩する青年ドラマーのマイルズテラーの緊迫感ある演技。
終始マイルズはシモンズに飴と鞭を与えられっぱなしですが、特に後半、優しい言葉をかけつつ、最終局面で裏切るシモンズが最高です。
最後の10分弱のシーンには鳥肌立ちます。
ここまで来ると、音楽はある意味心を打つが、またある意味凶器(狂気)でもある。
久しぶりに「これぞ映画!」というものを見せてもらいました。
音楽に詳しい人には不評らしいですが、映画人には好評映画。
ジャズという音楽ジャンルに囚われず見てもらいたい。
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