「これをスクリーンで観れたことが幸せ」セッション REDSTARさんの映画レビュー(感想・評価)
これをスクリーンで観れたことが幸せ
圧倒。
迫りくるようなカメラアングル。
引きと寄せ。視点変更。
映り込むものの全てが計算されているよう。
そして
確実にとらえていく対象たち。
滴る汗、飛び散る血潮、こだまする罵声。
音の一つ一つの粒もそこいらじゅうに飛び交っていた。
なんどもなんども鳥肌がたった。
ただ、ただかっこいい。
かっこいい以外の言葉を知らない自分が恨めしい。
練習の準備をするシーンまでかっこいい。
日常の描写も少なく
余計なシーンなどなにもない。言葉で語りすぎない。
映像と音さえあればいい。音は映画の顔だ。
これぞ名映画。
この作品が映画という方法でなくてなんで表現できよう。
終わりにさしかかるにつれ、撮ってる人たちのヴォルテージが上がっていくのがこっちにも伝わってきた。
あがる!心踊る!
This is session!!!!と言わんばかり!
映画館で拍手しそうになったのは初めてだ。
ここまでつらつらと書いてきたがこの映画を表すにはこの一言で十分だろう。
「シンバルを投げなければ、鳥は飛び立たない」
・・・fin
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