サンバのレビュー・感想・評価
全62件中、1~20件目を表示
やっつけの吹き替え版
日本語吹き替え版で鑑賞。
もちろん真剣に取り組んだ結果だと思いますが、残念ながら「最強のふたり」を期待して鑑賞した身としては満足できませんでした。
それは、映画そのものに魅力が乏しい事にほかならないのでしょうが、吹き替え版の演出がややヒステリックさを強調されすぎていたように感じました。
フランスの社会が抱える人種問題に正面から取り組み、主人公の苦悩を短くまとめてあると思います。それと、映画の面白さとは別問題。
私には楽しめませんでした。
2016.2.1
コメディ?
在留資格更新を逃し国外退去を命じられて入国管理に送られたサンバ。セネガルから来て、フランスに10年は住んでいたのに!そして国に住んでいる母親に仕送りをしていたが、そんなことはできなくなっている。最初のシーンにあるが高級ホテルの従業員で皿洗い役に在留資格を持っている多分?アフリカからの黒人がいる。彼の仕事をするところは当時限られていたようだ。
フランソワオーランドが大統領の時代に制作されているが、監督に、主義主張があって作られたのか、ただ、その時代背景のステレオタイプをコメディ風に作りたかったのか皆目見当がつかない。
The Obligation to leave French Territory( OLFT)という退去強制の言葉が、何度も出てくるが、拘置所を出て出国のため飛行機を追うシーンなどはコメディで、フランスにこっそり留まることができる。この意味を逆手にとって、フランスに残るサンバ。おじさんから、郷にいれば郷に従えという手ほどきを受け、フランス人のように外見はなってみたが?本人には心地よくない。
アリスは在留資格を失ったり問題を抱えた移民や難民の聴き役になり手助けをしている。サンバはその中の一人。旧フランスやベルギーなどの植民地から来ているフランス語を話せる在留者や不法在留者などの援助も円滑に行かないのに、ロシア語や英語などを話す人々との会話は大変だ。通訳を入れての会話もまるで冗談のような結果になる。彼女自身も不眠症を抱えて精神が不安定になっているのにこれはストレスのたまる援助だ。
最初、単なる恋愛映画とタカをくくっていたのが浅はかだった。ストーリーが恋愛だけでないところがいい。移民難民受け入れ国のクイーンとしての人間社会構造のジレンマも数多くコメディ風にみられる。例えば、モールの守衛に不法労働者として低賃金で雇われたが、警察が入った時はまず最初に隠れなければならないのはサンバなのだ。
だから、のんびり寝転んでみていたが、この辺から真剣になりだした。
ただ残念なことは私はフランス語がわからないから、セネガルからのアクセントかポルトガル語の干渉があるフランス語か何もわからないから面白みが一つ減った。ということが、アルジェリアのオラン出身のウイルソンのフランス語も全くわからない。ウィルソンは臨機応変で、この世の動きをうまく判断し、ブラジル人に成り済ました。それも、アルジェリア(アラブ)人だと、仕事が取りにくいから。そうか? ここはコメディじゃないと思う。ブラジル人のステレオタイプをよく掴んでいて踊るのやスキンシップが上手である。でも、サンバは見抜けるがフランス人のアリスと友達は見抜けない。面白い🤣
最後は、アリスがジョナスの政治難民としての身分証明書を空港の中のバスに乗っているサンバに届けたことにより、ひとまず、サンバはあと10年死んだジョナスの身代わりで残れることになった。めでたいコメディ!
隙間に落ちてしまう人々
『最高の二人』のコンビだと聞いて見てみたら、『最高の二人』よりはシリアス度高め。
移民問題に揺れているヨーロッパですが、前々からこういう問題はあったわけですね。
在留資格がないまま10年暮らしてるとか、想像もつかないけど、あり得るんだろうな…。
最後にアリスが取った行動は、納得。
私でもそうするだろうな、と思う。
現代社会は、きっちり管理している(されている)ようで、実は穴だらけ。
どういうあり方が一番いいのか、考えさせられる。
観たくない現実を見る・・・
「最強の二人」が良かったのでつられて観たのだが、とにかく重い・・。
フランス社会の移民の現実を例によってドキュメンタリー風のカメラタッチで綴ってゆく、監督の音楽センスを活かしたパーティシーンもあるがおまけ程度である。国外追放に怯えながら日雇い労働で日陰の日々を送る主人公サンバ(オマール・シー)に感情移入するということは背負うものの重さがそのまま伸し掛かってくる、登場人物も皆、問題を抱えている人ばかりなので、ただただ息苦しい。目をそらさず観終えても自分の現実とのギャップに戸惑うばかりである。
人を単に都合のいい労働力としか見ない世界の現実と少子高齢化の進む我が国の在り様を重ねてみると暗さしか浮かばず言葉に詰まってしまう。
【仏蘭西映画の、エンタメ作品と社会派作品の狭間を考える作品。】
ー 現在でも続く、フランスの移民問題にいち早く着眼した秀作。ー
・シャルロット・ゲンズブールがその魅力を多少封印しているところが、社会派映画と感じたが、少し
中途半端だったか?面白かったけれどね。
・そろそろ、オマール・シー=「最強の二人」のフレーズは外したほうが良いと思う。
(オマール・シー=「最強の二人」を、フライヤーに記載したほうが、商業的に、有利なのは分かってはいるが・・。)
<2015年2月21日 ユナイテッドシネマ岡崎にて鑑賞>
今回は“最強の映画”ではなかった
『最強のふたり』の監督コンビと主演オマール・シーが再タッグ。
人種や立場を超えた友情物語から、今回は移民問題。
シリアスなテーマを再び、ユーモアとハートフルで包んだ好編かと思いきや…。
料理人を目指し、フランスで10年暮らすセネガル人のサンバ。
ビザ更新をうっかり忘れ、国外退去を命じられ、拘束されてしまう。
移民協力ボランティアのアリスは、サンバを救おうと尽力するが…。
どんな状況下でも忘れない明るさ、前向きさ。
恋や似た境遇の人々との出会い。
サンバの人懐っこい笑顔と共に、軽やかに描かれてはいる。
…が、実際は思ってたよりシリアス。
序盤が結構重たい。中盤は楽しくなるも、後半はまた…。
いまいち乗るに乗り切れず…。
移民問題が題材だが、厳しい社会で生きる人々のドラマ。
不条理で時に声喚きたくなっても、逞しく生きるサンバ。
社会の荒浪に呑まれ、燃え尽き症候群のアリス。
出会った人々も各々、何かを抱えている。
彼らのめげないドラマはいいが、移民問題をもうちょっと共感出来るように描けなかったものか。
悪くはない作品。
でも、あの“最強の映画”ほどではなく、少々期待外れ。
オマールシーが好きで見てみたが、、
オマールシーはほんとに素晴らしい俳優だと思う。
世界中の人に笑顔を届けられる人だと思う。
彼の自由さはとても元気をもらう。高所恐怖症のシーンでのかわいいとこもありオマールシーがもっと好きになった。
内容は悲しいことなのにそれを楽しく映画にうつしているところは素晴らしいと思った。
オマールシーのような優しく笑顔を届けられる人になりたいなと思った。
サンバ:ずっと隠れて暮らせと?ちゃんと助けてくれよ
【サンバ:おすすめポイント】
1.こんな恋愛切なすぎるけど、すごくピュアでいいなぁ!!!
2.アリス役シャルロット・ゲンズブールがだんだん綺麗になっていく!!
3.ウィルソン役タハール・ラヒムが友達にいたらどんなに楽しいだろう!
【サンバ:名言名セリフ】
1.サンバ役オマール・シーの名言名セリフ
→「ずっと隠れて暮らせと? ちゃんと助けてくれよ」
→「大事なことがある」
→「君の居場所はここじゃないだろ」
2.アリス役シャルロット・ゲンズブールの名言名セリフ
→「助けて欲しいのはコッチ イカれる寸前よ」
→「キレて上司を携帯でぶん殴ったの」
→「あなたと居ると心が楽になる」
3.ウィルソン役タハール・ラヒムの名言名セリフ
→「靴を投げろ」
最強のふたり、が陽だとすると、これは陰のような内容。 フランスにお...
最強のふたり、が陽だとすると、これは陰のような内容。
フランスにおける移民の問題、それに直面するセネガルからの移民の生活の現実、意味もなく職場をクビになる。
自分を偽らないと生きていけないのも、これまた現実。
激務からうつになったフランス人女性と移民問題と警察に翻弄されながら生きるセネガルからの出稼ぎ男性。踏み込みすぎても痛みを伴うがそれを乗り越えようとする。日本ではあまり表面化してない事例だけに後から後からいろいろ考えさせられる。
2015年 1本目
「ビザなし、金なし、住所なし」という、パリの移民問題がテーマになっているのに、この映画は全くシリアスさがない!主人公サンバ(オマール・シー)とその相棒が底抜けに明るい。移民局の女性とのロマンスまであるんだから。
この監督は「最強のふたり」の時のように、暗くなりがちな社会問題を楽しく訴えるのが上手いなぁ~。
考えさせられる
まず、「最強のふたり」を観て、同じものを求めると先入観から観づらくなると思います。
内容は移民について。ここが重要かと。
いろんな倫理観や実際の問題について考えさせられました。ドキュメンタリー映画より問題イメージがしやすかったからかなと思います。
ところどころ和やかなシーンもあります。
軽い感じ
監督の前作「最強のふたり」が良かったので期待したが、まぁ深刻に進む話と思いきや普通に呑気な感じで。
最後の追い掛けっこも主人公の都合の良いオチで。
監督の前作も深刻なテーマであって終始明るく進んでいたが今作は肩透かしな印象が。
予告でグザヴィエの「Mommy/マミー」でも使われたLudovico Einaudiの"Experience"が微かに使われていた。
面白かった
国外退去を命じられたサンバと手助けをするアリス
惹かれ合いながらも友達関係を続けやっとお互いが‥
でも私が1番思ったのはビクビクしながら生きていかなくてもいいと言う安全な国で暮らせているとこ
そしてら仕事に恵まれてるって感じた事かな
重すぎず、軽すぎず
普段フランス映画の笑いのツボはよくわからないんだけれど、これは面白かった。もちろんいたってまじめな内容で、テーマもシリアスそのもの。それでも随所にクスッとくるものをはさんできて、飽きずに観られた。
『最強のふたり』の監督と主演が再びタッグを組んで製作されたヒューマンドラマ。
ピザの失効によって国外退去を命じられた青年・サンバと、彼の屈託のない笑顔に引き寄せられる、人種も境遇も全く異なる人たちとの心温まる触れ合いと行く末を描く。
全62件中、1~20件目を表示