「迷路は既に解けてた」メイズ・ランナー no_nameさんの映画レビュー(感想・評価)
迷路は既に解けてた
原作は未読。
僕はこの映画の予告編を見てこんな印象を抱いてた。
「突然迷路のど真ん中に投げ出された主人公が常に変化し続ける迷路に対し、道に印をつけたりして迷路が変化するパターンを観察しつつ、少しづつ迷路の全貌を暴き脱出する映画」
実際は
既に迷路の構造を把握してる
↓
主人公くる ※ここからが映画の内容
↓
敵倒した
↓
鍵落とした
↓
ここ行ってみようぜ
↓
脱出
「あぁ迷路は既に解いてたのね・・・」と思わず苦笑いしてしまった・・・。
ここで思ったのが別に”迷路”である必要は無いのではないかという事。このプロットなら別に”地下研究所”だったり”ショッピングモール”でも良いんじゃないかという事。迷路であるという独自の要素が無いという事・・・。
主人公もひどい。
細かいところに気づくのはいいんだけど結局いつも作戦が
「ガンガンいこうぜ」
しかない。しかもなんだかんだ”運良く”生還。
特にラストの脱出をかけたグリーバー?との戦いの時はせめて弓矢なりあればまだマシな状況で戦えたんじゃないかな。
迷路の管理側(この映画の黒幕)もひどい。
ラストで脱出した主人公たちにいきなり
「実は太陽の過活動?で人類の大半が消滅。生き残った人達はフレアと呼ばれる謎の病気(28日後のレイジウィルスっぽいやつ)に苦しんでいる。しかし、それに免疫を持つ若者たちがいて、それが君たちだ。だから治療法を見つけるために君たちで実験してた」
とか言うけど、普通にフレアに感染する奴はしてたし、ワクチンは出来てるし、そもそもそんな実験に迷路必要ないでしょうよ。
どういう目的で、どういうプランで実験してたのか意味不明。
続編で明かされるかもしれないが、ワクワクするというよりなんか雑すぎて興味が失せる。
オチも映画バイオハザードと被ってるし、次作はぱっと見て迷路もう出てこないね。そこらにあるただのディストピア映画にしか見えない。なんか残念。