駆込み女と駆出し男のレビュー・感想・評価
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まあまあだった
本格時代劇で雰囲気や美術や言葉遣いなど時代考証も頑張っている感じがよかった。特に満島ひかりのお歯黒に凄みがあった。
しかし話が途中まですごく停滞していて退屈で、眠くなり、つまらないエピソードが長々と続くのもつらかった。特に想像妊娠のくだりは本当に面白くなかった。
両手首のない間者のエピソードももっと何かあるのかと思ったらすごくあっさりと終わった。
内山理名のなぎなたで切り合うところはよかった。
満島ひかりが駆け込んだ理由が、惚れた堤真一の男を下げる行動となっており、もっといい方法があったのではないだろうか。頭のいい方法とは思えない。
大泉洋もすごくよかった。
いろいろいいところがたくさんあるだけに話があんまり面白くないのがすごく残念だった。数々の伏線や展開されるドラマへの期待が、期待値を下回る面白味しか提示されなかった。センスが合わなかったのか、それほど笑いも感動もなかった。
優しい
大泉さんのファンで観に行きました
素晴らしい…!
時代劇ながらコミカル!
男社会だった時代。
そんな中、女が助けを求めてたどり着く場所、東慶寺。同性として駆け込んで行く女性たちを応援していました。
2時間半の時代物、少々退屈するかと思いきや、あっという間でまだ1時間は観ていたいと思いました。いや〜大泉洋、いいですね。彼だからこそ出来るセリフ回しであり、役だったと思います。早口で言い負かすところは笑いました。ただ、内容が少し難しく一瞬では理解できなかったので、自分に理解できる知識があればとても楽しかったでしょうね。
満島ひかりには脱帽です。化粧で始め彼女に見えませんでした…いや本人なのはわかっていたのですが(笑) それほど役や当時の雰囲気のあり、とても感心しました。他の俳優、女優さんも引き込まれる表現をされていましたが、やはり私の中では彼女が1番でした。演技も素晴らしく終わったあと思い出しても感動です。
おもしろくコメディを見せつつ、迫力と緊迫感を兼ね備えるシーンもあり、なかなか良い映画でした。
ワタシ的に不作が続いていた邦画で久々のヒット。よくある「大泉洋全権...
時は天保
良かった
でも大泉洋と戸田恵梨香が結ばれるのはちょっと出来過ぎてるかなーと。。最後狂った犬に戸田恵梨香が殺されるのかなーと思ったけどなんかハッピーエンドになっちゃって。最後の最後にリアル感がなくなった気が。。大泉洋が戸田恵梨香の思いを継いで一人で馬琴先生のところに入った方が感動が増した気がする。。
単なる時代劇コメディだとたかをくくって観だすとおいてかれるぞ。練りに練られた時代劇とはこうものをいうのだ。
実によく練られたストーリーに脱帽。井上ひさし原作だけはある。
またそれゆえに、台詞回しが流れるように速い。まあ、粋な江戸の人情話である以上、こちとらそんな言葉攻めは覚悟の上ではあるが、正直、氏のくどい言葉遊びには辟易してしまうほうで、そこを抑えて欲しいとはよく思う。実際、見終えたあと、隣の女性二人組などは、「なんて言ってるか、半分も聞き取れなかった」とかまで言っていたが。
キャストも実に妙を得た配役。
ちなみに信次郎を、大泉洋ではなくて 、たとえば岡田准一とかイケメンがやっていはいけない。大泉洋のとぼけた味こそ、人情が染みてくる。
堤真一の男っぷりには惚れ惚れするし、満島の艶も粋だった。
東慶寺周辺の時代背景や、ロケ地選定の丁寧さを鑑賞するだけでも価値あり。
また、鉄分の多い黒い砂浜の七里ヶ浜ならなるほど鍛冶場もあるだろうと思うし、妖怪と称された鳥居耀蔵などの悪役の配し方もいい。実にいろいろと楽しめた映画だった。
背景がきれい
駆け込み寺の人情物語で
東慶寺という神聖な場所とまわりの俗世間との接点のお宿での
お話.このお宿は,家裁の役目みたいなものも行っている.
当時は,女性の側から離婚の申し立てはできなかったようだが
寺で修行することで離婚できるようになる.らしい.
しかもそれは結構強力で,夫の側が拒否できない力がある.
私は歴史には詳しくないが,水野忠邦,鳥居耀蔵という天保の改革
を行った人々がかなり否定的に描かれている.悪役と言ってよい.
現代の日本もまた,改革疲れでまぁいいかな空気が流れているが
その対比が面白い.
井上ひさしが原作だということで,さもありなんである.
この人は,ガチガチの農村思想の持ち主である.天保の改革のような社会改革はたぶん嫌いだったのであろう.
歴史,特に現代史を研究すれば,いまの日本のありようもすこしはクリアに見えるようになるのではないだろうかと思った.
人間は同じようなことを繰り返している.
国宝でロケを行ったのかしらないが,竹林や庭の場面がすごく綺麗に撮られている.
時代劇であるが,江戸時代は暗かったため,テレビだとどうしても照明が必要でわざとらしい絵になる.江戸時代の暗さを表現するには映画館とプロの照明がとる絵がどうしてもひつようだ.
全体としてこの映画は美しい絵でできている.
大泉洋されど大泉洋!!
なかなかの作品でした。
一言で言っていまうと、主役だから当たり前かもしれないが、大泉洋の抜群の存在感!
個人的に駆け込み女のみのシリアスな世界観も見てみたい。
だが、駆け出し男=大泉洋、うまい具合にコミカルさが出て、真面目な場面でも、違和感全くなかった。観入ってしまった。
江戸時代独特の用語が、セリフの内容、掛け合いに入ってくるので、確かに、分かりにくいのもあるだろう。時代劇に慣れているに越したことはないが、それなりに楽しめるキャラぶりが、印象に残る。
脇をかためる俳優人も素晴らしい!
劇中の菊と葵の御家門、ネットで調べてみると興味深い。東慶寺のこと、少しは、知っていたが、由緒あるお寺にて、訪れてみたい。
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