劇場公開日 2015年5月16日

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「この時代、我が国はちゃんとした法治国家であり、 東慶寺の権威は幕府や帝や奉行所の判例を後ろ盾としていたことは映画を見て判る。」駆込み女と駆出し男 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この時代、我が国はちゃんとした法治国家であり、 東慶寺の権威は幕府や帝や奉行所の判例を後ろ盾としていたことは映画を見て判る。

2025年4月21日
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動画配信で映画「駆込み女と駆出し男」を見た。

2015年製作/143分/日本
配給:松竹
劇場公開日:2015年5月16日

監督原田眞人
原作井上ひさし

大泉洋(中村信次郎)
戸田恵梨香(じょご)
満島ひかり(お吟)
樹木希林(三代目柏屋源兵衛)
堤真一(堀切屋三郎衛門)
内山理名(戸賀崎ゆう)
山崎努(曲亭馬琴)
武田真治(重)
陽月華(法秀尼)
キムラ緑子(お勝)
木場勝己(利平)
神野三鈴(おゆき)
北村有起哉(鳥居耀)
橋本じゅん(近江屋三八)
山崎一(石井与八)
麿赤兒(清拙)

神奈川県鎌倉市にある東慶寺が、
江戸の世で幕府寺社奉行も承認する縁切寺として知られ、
女性の離婚に対する家庭裁判所の役割も果たしていたことは知らなかった。

江戸後期までに少なくとも3千人の女が東慶寺に駆け込んだらしい。

当時の離婚を求める女性の数は現代の数倍はいたらしい。

この時代、我が国はちゃんとした法治国家であり、

東慶寺の権威は幕府や帝や奉行所の判例を後ろ盾としていたことは映画を見て判る。

鉄工所の女将じょごが、そこを逃げ出した理由はわかる。

お吟が豪商の愛人の立場を捨てて駆け込んだ理由は後になってわかる。

じょごの人としての能力の高さ、
じょごの美しさ、
そこに惚れてしまう信次郎。

それもよくわかるなあ。

尼でありながらも凛として美しい法秀尼がよかった。
陽月華という役者は知らなかった。

三代目柏屋源兵衛(樹木希林)の駆け込んだ女たちに対する愛情、

堀切屋三郎衛門(堤真一)のお吟に対する愛情がラストシーンでよくわかった。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドン・チャック
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