「観ると悪趣味に、不愉快かつゲンナリ気分になれます」アラブ女地獄 悪魔のハーレム アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)
観ると悪趣味に、不愉快かつゲンナリ気分になれます
前作からどう逃げおおせたか、イルザさんがアラブの石油王の元で、誘拐とかしてきて監禁奴隷にしてる女たちの監視痛ぶり拷問係を仰せつかって大いに(?)、 立場を利用してヨロシク立ち回ります。
前作はさも「実録」まがいに宣伝効果あげて上手く客を欺いてましたが、こっちは所謂「都市伝説」的なのをネタにしているだろうかと。
結果、新鮮味もバカらしさ故の面白っぽさすら感じ得ず。
ビデオやDVDとかで観たら「時間を無駄にした….」くらいのもんですが、料金を払ってまで観たあかつきには、きっと金をドブに捨てた気分も味わえるでしょう。
従って、わざわざそのように観た人はある意味貴重な存在とも言えるかも……
この後イルザさんは(公開国によっては名前をグレタと変えて)一度、女体拷問人に鞍替えしてから、シベリア辺りに行かれたようですが、そちらは(今のところ)未見のままです。
なんと、通算4本もタイトル・ロールをゲットしているのだから、その人気度ぶりが伺えます。
更にその後は、ラスベガスで結婚式など(!?)の余興に“イルザ・スタイル(コスチューム)”で登場するという活躍の場を得ていたみたいだから、そこまで行くともう脱帽デス。
参考:『女体拷問人グレタ』(1977)
『イルザ シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団』(1977)
因みに、この手の“ゴミ映画”=エクスプロイテーション系は、タランティーノ氏が非常に愛好してきた類の、基本作品群と捉えられと言えます。
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