予告犯のレビュー・感想・評価
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傘の話がほしかった
ネット予告、社会構造、集団心理、若者などタイムリーな日本の姿がベースになっていた。
クールジャパン、爆買い、オタクといった日本に憧れや偏った見方をしている外国人が見たらどういう感想を持つだろうと思った。
タイムリーな日本の姿がベースにあるから、話の内容は突飛だけどスンナリ感情移入ができた。
原作を読んでいるが、傘のエピソードが印象的だったから、それがなくて残念だった。テレビドラマでは描かれるんだろうなと思った。
原作からそんなにはみ出ていないが、人が演じる分、役柄に人間の温度が感じられて気づけば泣いていた。
戸田恵梨香が痩せすぎて、心配になった。
ジャニーズはトラヴィスになれない
現代社会を風刺した変則『タクシードライバー』か?と期待できた序盤はよかったが…中盤以降薄ら寒い泣かせドラマに転じるからがっかり。まあ生田斗真やけんね。ジャニーズがトラヴィスになれるわけもなく…あまつさえキリスト気取りやがる。またつまんねえ邦画を観てしまった
それにしても濱田岳の童貞演技は酷かったな。あんな童貞がいるか!あいつは自分が童貞だった頃を忘れちまったクソだ!もちろん他の作品では上手いってことは付け加えておく
やはり邦画のベラベラ喋り過ぎ問題は根深い…
いいなと思ったのは刑事が犯人を追って走るシーンがあること。淀川先生も言ってたように映画において刑事は走ってなんぼ。『フレンチ・コネクション』のジーン・ハックマンも『その男、凶暴につき』のビートたけしも走る走る走る!
思いのほか良かった?
全体としては、いろいろ細かいところで不満はあるものの、思いのほか面白かったと言っていいでしょうね。特に背景で描かれているテーマ、つまりワーキングプアというか、若い人たちの置かれた現状をテーマとしている点が良かったと思います。
ただ犯人の生田斗真が何をしたかったかという点については疑問がありますね。例えば政治家や食中毒を起こした企業を攻撃するのは分かりますが、バイト先のバカな出来事をSNSにアップし、炎上してしまった愚かな若者を標的にするのはいささか脱線しすぎている。
まぁ最後の方は少し泣かせる終わり方になってはいます。それとWOWOWでもやるようですが、話は全く別物なのでしょうね。
非常に面白かった
エンドロールでマンガが原作なんだと知りました。そんなの関係ないくらいに面白くて、よく考えて演出やら編集なんかしているなぁなんて(偉そうなんですけども)思った次第。
演者への感情移入が半端なく(個人的感情なんですけど─)、どんどん引き込まれていって、終盤はヒクヒクするくらいに泣きそうになりました。
ネタ的に荒い映像を多用せざるを得ないはずで、それをうまく利用しつつ、それらが浮くことなく、なおかつ全体が安っぽくならないように仕上がっていたように感じました。
ネタバレしては面白みが減りそうな映画ではあるものの、結末を知っていても、楽しめてしかもまた泣きそうな気がします。
制作・製作に携わった全てのスタッフに拍手です。
前半ドキドキ、終盤ボロ泣き。
彼ら(シンブンシ)のやっている事は正義ではないけど、話が進み彼らの想いを知るうちに、犯罪者が100%悪いわけじゃないと彼らに寄り添う気持ちで観て泣きました。
どこか共感も出来、悲しい気持ちになりましたがとても面白かったです。
生田斗真が好きなので観に行きましたが、それを抜きにしても普通に良かったです。
終わり方もよかったです。切ないけど暖かい気持ちになりました。
私は好きな映画です。
斗真くんの目力がハンパなくかっこよかった!
そこのみにて光輝く
ネット上に突如現れた、新聞紙を被った謎の覆面男“シンブンシ”。
社会の悪への制裁を予告し、そして実行する…。
同名コミックを中村義洋監督が映画化。
イタチごっこのようなシンブンシと警視庁サイバー犯罪課の攻防はハイテク・サスペンスの趣向。
路地裏チェイスはなかなかの臨場感。
エンタメ・サスペンスとしても充分面白いが、社会派の一面こそ見応えあり。
シンブンシを面白おかしく賛同したり、あれこれ言いたい事を言ったり。
ネット社会への痛烈批判は中村監督の昨年の監督作「白ゆき姫殺人事件」と通じるものあり。
シンブンシの背景になるが、社会の最下層で悶えながら生きる人々。
正社員と派遣の格差。あのIT会社はブラック会社だ!
職安に言っても仕事が見つからず。自分も就職には苦労したので、つい当時を思い出してしまった。
違法破棄作業場は衝撃的でもあった。人間を人間として扱わないあんな所が本当にあるのか。
シンブンシは複数犯。
ネタバレというほどでもないが、4人+αのドラマが本作の要。
見てると彼らに何が起こり、世間を騒がす彼らの動機も薄々勘付くが、目頭を熱くさせる。
一見ハード・サスペンスで内は情がこもったドラマは韓国映画を彷彿させた。
生田斗真が異色のダークヒーローを熱演。
岡田准一が日本アカデミー賞をW受賞して話題になったが、ジャニーズにはもう一人演技派が居る事を忘れないで欲しい。
戸田恵梨香がサイバー課のエリート捜査官で課長という設定は合うか合わない別として、年上男部下にビシバシ命令する“ドS刑事”振りは結構格好いい。
それにしても、戸田恵梨香の可愛い顔から「○○の○に○○○○○○ぶち込まれたのね」なんて台詞を聞くとは(笑)
(戸田恵梨香演じる絵里香はシンブンシと似た過去。ここをもうちょっと掘り下げれば、クライマックスの涙も効いたと思うが…)
シンブンシのメンバーに、鈴木亮平、濱田岳、荒川良々という食指が伸びる個性派・演技派の面々。
生田と彼らこそが主役だ!
彼らの動機・目的は“たったそれだけ”。
たったそれだけの事で誰かを傷付け世間を騒がした彼らの罪は許されるものではない。
しかし、決して見て見ぬふりしてはいけない“たったそれだけ”。
社会のどん底で出会った男たちの絆はかけがえない。
そこのみにて光輝く。
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