「やるせなさが残る」予告犯 ♪riko♪さんの映画レビュー(感想・評価)
やるせなさが残る
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新聞紙をかぶりネットで予告をする犯人だから悪い奴だと思っていた。
愉快犯なんだと…
しかしその意図は少し違っていた。
社会の弱者にスポットを当てた映画なのだ。
若者の就職難民の深刻化。出稼ぎファリピン人が産んだ日本人の子供の貧困。
皆、正規雇用には程遠い。身の上関係なしの住込仕事は人間扱いされない奴隷のようなもの。
死んだら埋める…そしてまた人を補充する。
腎臓を売り旅費をつくり日本に父を探しにきたファリピン少年。彼は父に会う事なく死んでしまった。
彼らはネットで予告をし、事件を起こす。
警察は予告犯人を追う。
追い詰められた彼らは自殺を公開すると予告。
警察は間に合うのか。
生田斗真が全て筋書きをして実行している。
非情な日本に問題提起しているようでもあり、日本に対して絶望しているようでもある。
あたたかい結末にグッとくるがやるせなさが残る。
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