ザ・ウォークのレビュー・感想・評価
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アメリカのこういうとこは好き
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フランス人の綱渡り師の主人公は貿易センタービル間渡りを狙う。
仲間らと渡米し、現地でも仲間を見つけ、建設中のビルに侵入。
予め下見して計画を立てた通り、南ビルから北ビルに弓矢を撃った。
そしてそれをもとにロープを張り、見事に綱渡り成功。
そしたらまた戻りたくなり、引き返す。すると警官がいてまた引き返す。
しかしそっちにも警官がいて、行ったり来たり。
下では気付いた群衆が盛り上がり、
唯我独尊だった主人公は仲間や観客やロープやNYの町に感謝する。
最終的にビルに戻って逮捕されるが、民衆は熱狂しリスペクトされた。
そしてすぐ解放され、ビル屋上への永久パスをもらえた。
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映画館で見た。実話に基づく作品らしい。
高所恐怖症なんでめっちゃ怖くて、早く戻れやって思ったわ。
しかしこれで永久パスをもらえるなんて、アメリカは寛大過ぎ。
日本じゃ絶対にありえないことだけど、そんなとこがすごいよね。
もちろん反社会的な行為には違いないんやけど、
そこにはロマンがあって格好良かったな。
しかし綱渡りの師匠の名前がオ○ンコスキーだったのは笑った。
画面を観るのが辛い
実話、
世界にはいろんな人がいるものだ。
当時出来たばかりのツインタワーで。
この出来事でさらに有名になったツインタワー。
凄いとしか言いようが無い。
どうしてあのワイヤーの上を歩けるのか、と考えても仕方ない。
元々適性があると思うが、身体作りと想像を超える練習があっただろう。
計画•人員集め•役割分担•資材調達•資材運搬•設備設置•情報伝達•実施
これだけの立案をし、人望もそこそこあり、実現に向けてのあらゆる手段を模索して成功させた。
工事現場の方たちと一緒に拍手した。
撮影どうしたんだろう?とばかり考えて観ていた。
ドキュメンタリーもあるそうで、そちらも観たい。
実話はイイ
どこまで脚色かは分からないけど、実際の物語というだけで随分点数アップする。
渡るシーンはアッサリしてるなと思ったけど、クルッと回って何往復もするあたりは子供がバカウケしてた。
タイトルなし
実話というのが凄い。渡るまでの綿密な計画や仲間を集めていく過程が描かれ、渡るシーンは案外あっさり描かれており、何度も行ったり来たりしており、実際に渡る恐怖を感じさせない。本当に本人にとっては渡るより、渡る準備の方が困難なのかと思わせる。最後恋人と別れてしまうのは残念。
大道芸人はいつも皆を驚かそうと考えている。
フィリップ・プティが行った事は罪であり、賞賛されるべき事ではない。
でも、オープニングの自由の女神越しのツインタワーは圧巻で実際、もう見られないタワーをCGで観れた事に感謝。
絶景もタワーも高い所も大好きなので本当にワクワクでした。
どんどん増えてく仲間、いつの間にか自分も共犯者の一員になった様な楽しさに包まれた。
フィリップは去年渋谷で大道芸と綱渡りしたんですね(*^^*)
お元気そうで何よりです✨
とんでもない猛暑日に清涼感を味わえた作品でした(*^^*)
高所恐怖症だけど観た
手に汗にぎりっぱなし。なぜ、あんなことしたのか共感は全くできないけど、夢を追いかける情熱は凄いんだなという感想です。彼の夢は叶ったからと、彼女は夢を諦めないために去ってしまうのが少し残念。
たしかにスゴイのですが、
たしかにスゴイ。
スゴイ勇気だし、スゴイ技術だとは思います。
しかし僕はやはり犯罪行為を犯してのチャレンジを手ばなしには称賛する気持ちにはなれませんでした。
そして命よりも大切なものはないと思うので、結果として成功はしましたが命を懸けてのチャレンジにも賛同する思いにはなれませんでした。
命綱をつけてのチャレンジだったらダメだったのか?自分の技術を誇るのに他の手段はなかったのか?
これがフィクションだったら面白かったと思うのですが、実話だからこそ共感はしきれませんでした。
でもストーリーはあまり好きではありませんでしたが、映像や脚本や構成などは映画として完成度はとても高いと思いました。
そして、これはドキュメンタリー映画?と勘違いしてしまうほどの演出や役者の皆さんの演技は素晴らしかったです。
綱渡りするだけの映画でどう面白くするんだろう
綱渡りするだけの映画でどう面白くするんだろう?と不安でしたが、さすが【ロバート・ゼメキス】作品。後半めちゃめちゃ感情移入しました。
事実だからしょうがないかもしれないけど、彼女と別れた理由はいまいちわからなかったなぁ。
綱渡りをアトラクションとして楽しみつつ、NYに愛を贈る映画。
1974年、出来たばかりのワールドトレードセンターのツインタワーの屋上で、命綱なしの綱渡りをした男がいた。2008年にドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」でも取り上げた有名な話である。その実話を映画化したのがこの作品ということになる。確かに映画に映えるテーマであるし、3D映画が普及した現代に撮ることに意義がある作品でもある気がする。
監督はロバート・ゼメキス。ドラマ性とユーモアとヴィジュアルとを融合させた作風が特徴的な人物であり、この作品を手がけるに相応しい監督だったと思う。ゼメキスならではのユーモアの取り込み方がユニークだし、映像の遊び方も楽しい。そしてそこに、まるでスパイ映画のようなサスペンスを取り込む。計画の遂行のために、建設中のツインタワーに建築家のふりをして潜入したり、記者のふりをして情報を仕入れたり・・・という、スパイ映画の愉快さがそこにはある。そしてそれをゼメキスが実に手際よく捌いていく。手際が良すぎて、若干物足りないくらいに(もっと粗くてもいいぞ)。ジョセフ・ゴードン・レヴィットの演技もとてもいい。フランス訛りの英語でセリフに軽快さをつけながら、フィジカルな面でも軽やかに映像の中を行き来する。大道芸人特有の身のこなしまで再現していた。
この映画が好ましいのは、主人公のフィリップ・プティを英雄に仕立て上げなかったことだ。「ツインタワーの頂上で綱渡りをしたい」という無謀な夢を抱いたバカな男だ、と笑い飛ばす猶予を観客に与えている。なんてバカなんだ、と笑いつつも、ついつい魅せられるチャーミングさを彼の中に見出す。彼のしたことについても同じだ。彼が「特に理由はない」と言った通り、この綱渡りから何か意味や意義を探ろうとはせず、彼が闇雲に実現させたシンプルな夢を、ただそのまま見つめている。その姿勢にも好感が持てた。だから映画は、アトラクションのように楽しむことが出来る。3Dで見て体感するのも迫力があっていいし、2Dでよりリアルな質感で見るのもいい。
それでいて、映画そのものから、歴史的な大事件によって失われた二つの巨大な塔と、あの日から立ち上がり前進し続けるNYという街への愛と敬意を感じる。今になって、こうして二つの塔の間を行き来する様子を見ると、非常に感慨深い気持ちになる。ツインタワーの誕生のすぐ後に行われたあのパフォーマンスが、時を超えてツインタワーへ黙祷を捧げているかのようだった。
英雄かただの無法者か
ストーリーは
1973年 パリ。
フィリップ プテイは,ストリートパフォーマー(大道芸人)としてパリで綱渡りをして生活を始めた。こんなことをしていて定職に就こうとしない息子を、厳格な両親はとっくに見限って勘当してくれた。生活がどんなに厳しくても、フイリップは自分が子供の時からあこがれていた綱渡りを続けられることが、嬉しくて仕方がない。芸は、サーカス芸人のパパ ルデイから教えを受けた。しばらくは彼のサーカス団に加わっていたが、しょせんフイリップは人に使われるような仕事は続かない。たった一人、自由に街を歩き、気に入った所にロープを張って芸を披露して、立ち止まって見てくれた人から小銭をもらう。
ある日、彼の帽子に、小銭ではなくて大きな飴を子供が入れてくれた。それを思い切り噛んだフィリップは歯を傷付けて、歯医者に行く羽目になってしまった。歯医者の待合室で順番を待つ間、雑誌を見ていたフリップは、ニューヨークで建設中のツインタワーの写真を見て、その姿に魅せられる。この二つのツインタワーに綱を張って、その上を綱渡りしたい。この日から彼は憑かれたように、ツインタワーの間を歩いて渡る日を、夢に見る。日常でフランス語を話すのを止めて、英語で会話するようになった。心は、もうとっくにニューヨークだ。そのころ、同じストリート パフォーマーで、歌手のアニーと出会い、一緒に暮らし始める。二人でニューヨークに行って、ツインタワーの最上階で綱渡りを成功させることが、二人の夢になった。アニーは、フイリップの綱渡りを成功させるために、美術学校の友人、カメラマンのジャンを説得して、彼を計画に加える。フイリップは、ノートルダム寺院の尖塔など、次々と高い建物の上に綱を張り、綱渡り芸人として成功し、ジャンはカメラマンとして、綱渡りするフリップを写真に収める。二人は徐々に人に知られるようになり、人気者になっていった。
フイリップンはいよいよニューヨークに渡り、建設中のツインタワーを調査し始めた。最上階までどうやって登るのか、二つのビルの間にワイヤーを張れるような柱があるのか、ガードマンは’夜中どのように巡回しているのか。フイリップは工事現場の職人のように装い、ツインタワーの情報を調べた。そんな彼の変装を見破って話しかけて来た男が居た。ツインタワーの中にある保険会社に勤めるバリー グリーンハウス。彼はノートルダム寺院で綱渡りするフイリップを見ていて、彼のファンになった男だった。その日から彼もツインタワー綱渡りプロジェクトの仲間に加わる。仲間は、カメラマンのジャン ルイス、彼の親友でアーチェリーの達人ジェフ、電気専門家のジャン ピエール、もう一人のカメラマンのアルバート、そしてバリー グリーンハウスと、恋人のアニーだ。もちろんサーカス団長のパパ ルデイも一緒に知恵を絞ってくれる。一方のタワーからアーチェリーでまず縄を渡し、そこからワイヤーを張る。とうとう、ツインタワーの工事が終了し、建物が完成する日が近付いた。チームは決行の日を1974年8月6日の夜明けと決定した。失敗は許されない。成功すれば、世界で初めて、110階、地上411メートルの高所を綱渡りした人として、新記録を残すことになる。
決行前夜、チームはツインタワーに二手に分かれ、首尾よくビルに潜入して屋上に達した。誰にも気付かれないうちにワイヤーをビルの間に渡さなければならない。しかし思いのほか警備が厳しい。ガードマンをやり過ごすために、重いワイヤーを屋上から落下させてしまったり、見回りから姿を隠すために何時間も身動きが取れなかったり、仲間が穴から落下しそうになったり、もう一方のタワーから飛んできたはずのアーチェリーの矢がどこに刺さったのかわからなかったり、予想外のことがたて続けに起こる。何とか障害を克服して、予定から3時間遅れてフイリップは遂に綱渡りを始める。早朝の勤務に急ぐ人々の足が止まる。フイリップの心は平静だ。一方のタワーに着くと、下からハラハラして見上げている人達は大きく拍手する。フイリップは、またもとのビルに引き返し、縄の中央で膝をついてみせ、寝て見せて、歓声をあげている人々を熱狂させた。
そのころには警察官がフイリップを拘束しようと両ツインタワーの屋上に集合している。ヘリコプターまで出動してフイリップを止めさせようと必死だ。それを知っていてフイリップは、6回ワイヤーを渡り、彼のチャレンジを終えた。怒り狂ってフイリップを逮捕する警察官たちを後目に、彼はたくさんの建設工事労働者たちや、見物人たちに盛大な拍手をもって迎えられる。そして階下では、マスコミ報道陣が待ち構えていて、インタビュー責めに会う。
彼は違法で危険なことをした犯罪者であったと同時に、勇気ある綱渡り芸人で、人々の英雄になったのだ。これを機会にフイリップは、ニューヨークで暮らすことになる。
ツインタワーが完成してから、フイリップはタワーの展望台に登るチケットを賞与された。このチケットの有効期限のところは、消されていて、フイリップはいつでも気が向いた時には、「永遠に」、このタワーに登ることが許されたのだった。
というストーリー。
この映画の一番の見所はやはり、ツインタワーに張ったワイヤーを、フイリップが一歩、踏み出す瞬間だろう。朝霧で少し先のワイヤー以外 何も見えない。対岸のビルも見えない。白い霧の世界だ。その一歩先のワイヤーしか見えない世界を足を踏み出す。数歩歩いたところで、魔法のように霧が晴れて美しいグリーンの下界が’くっきり目の前に広がる。突然白一色だった世界から色のある世界が広がっていく、その瞬間がみごとな映像で、感動的だ。
フイリップが子供の時に大道芸人の綱渡りを、初めて見て心を奪われてからというものの、ずっと自分が一流の綱渡り芸人になる夢を捨てずに努力して、夢を実現させるところが偉大だ。子供の時は誰でも夢を見るが、その夢を実現する人は少ない。親に勘当されて、嬉しそうに家を出るフイリップの姿が印象的だ。一見小柄で軟派に見えるフイリップが、いつも頑固ともいえる自分の強い意志を通す。そんな彼に逆らったり、忠告したり、考えを変えさせようとしたり衝突しながらも、彼をしっかり支える友人たちも偉い。始め、街かどでギターを抱えて歌を唄っていたアニーが、綱渡りするフイリップに見物人をみな取られてしまって、文句を言いに行く。しかしアニーは文句を言っているうちにフイリップの熱を帯びた話し方に引き込まれてしまう。そのアニーがカメラマンのジャンを連れてくる。そのジャンがジェフを連れてくる。ジェフがアルバートを、というようにフイリップのまわりに仲間たちが自然と、吸い寄せられるように集まってくる様子が興味深い。フイリップのように強い意志を持った人には、特有の「磁力」とでもいうものが働いて、自然と周りの人を巻き込んで自分の方向に向かせてしまう力があるのだろう。
ただひとりの男が綱を渡る。それだけの映画なのだが、ただそれだけのことのために、それを支える仲間たちが惜しみなく協力する。その懸命さに心を動かされる。
主演のジョセフ コットンレビットは、祖父が映画監督のマイケル ゴードン。芸術家の家系の中で4歳の時から子役で舞台で演技をしていたという。「500日のサマー」(2009)、「インセプション」(2010)、「バットマン ダークナイトライジング」(2012)、「ルーパー」(2012)などでおなじみ。せっかくクリスチャン ベールから引き継いで、次のバットマンで登場するのかと思っていたら、次のバットマンはベン アレックに決まってしまいがっかりだ。でも、2016年に完成される予定の映画、「エドワード スノーデン」の主役に抜擢されたそうで、映画の完成が楽しみだ。バットマンより、スノーデンの方が彼らしい。
この人も役作りに凝る人で、フイリップ プテイを演じるにあたって、本当の綱渡り芸人について特訓を受けて、スタジオに張られた綱を、平均棒を持って自分で本当に綱渡りをしてみせたそうだ。
フイリップはアメリカに行くと、決めてからパリに居る間も英語で通した。この映画は英語が60%、フランス語が40%くらいの割で会話が進んでいて、どっちも分かっていないと見ていて結構つらい。でも役者のジョセフ コットンレビットは、コロンビア大学でフランス文学を専攻して卒業していてフランス語には困らない人なのだそうだ。こんなとき日本人ってどんだけ語学で損をしているのか、と恨めしくなる。この役者は、英語なまりのフランス語ではなくて、フランス語なまりの英語を話す役を演じるために、プロについて発音を自分のものにしたのだそうだ。なかなかできないことだ。
この映画の前に、監督ジェームス マシューによるドキュメンタリー映画「マン イン ワイヤー」(2008年)という作品がある。ドキュメントフイルムと、フイリップ プテイの関係者のインタビューを編集した映画で、第81回、2009年のアカデミー賞ドキュメンタリーベストフイルム賞を受賞している。彼の行為は法的に罰金や拘留といった結果をもたらす違法行為であるにもかかわらず、常に自己の勇気を鼓舞させ、限界に挑戦していく姿が多くの人に高く評価されることで、賛否両論の的になってきた。
勇気ある人生のチャレンジャーか、ただのウケを狙ったお騒がせ行為か。
人気者か犯罪者か。
揺ぎ無い美意識を持った芸術家か、大人になりきれないやんちゃ坊主か。
英雄か、無法者か。
不可能を可能にした努力家か、社会に貢献しないヨタ者か。
人によって評価は異なるだろうが、そんな彼のために「マン イン ワイヤー」という映画と、「ザ ウオーク」という、2本の映画が制作された。どちらを観ても、同じくらいおもしろい。フイルムがIMAXにも3Dにもなった。これも極端な高所恐怖症でない限り楽しめることだろう。
コレが実話?
主人公は我が強く、自意識過剰で目立ちたがり屋の良くも悪くもありがちな欧米人である。地上400mのツインタワー間を勝手にロープを張って綱渡りする。地上のたくさんの人々に見てもらいたいのだ。そしてその犯罪行為を手伝おうと集まる仲間達。これが実話だなんて、欧米人って信じられない。でもそんなイカれた奴ら、好きです。
孤高の芸術、虚空の舞台
最初に不満から述べてしまおうか。
満を持してのクライマックスシーン。
予告編を観て、高所での身もすくむようなスリルを
体感できると期待していたのだが、残念ながら
その点は期待していたほどのスリルはなかった。
いや、息を呑むような瞬間は何度もあるのだけど、
ちょっと期待値が高過ぎたんだと思う。
綱渡りのスリルを存分に伝えることが目的であれば、
カメラはもっと長回しでリアリスティックに、
そして音楽はもっと控えめにしてほしかった所。
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え? ああ、いや、あなたの仰る通り。本作はそういう
即物的なスリルを味わわせるだけが目的の映画ではない。
映画は『自由の女神』登頂のプティの独り語りで幕を開ける。
彼の語り口はサブマシンガンのように早口で軽妙だ。
英語とフランス語をまぜこぜにしながら、自身の
パフォーマンスの原点から恋人や仲間たちとの出会い、
そしてWTCでの世紀の“ショー”に至る経緯までを
茶目っ気たっぷりに喋って喋って喋りまくる。
残念ながら僕自身は台詞や演出が饒舌な映画を
そんなに好まない傾向にあるのだが、それでも
この最初の流れで、本作の狙いが綱渡りのスリルを
伝える事だけではないということが分かる。
この映画が目指しているのは“ショー”だ。
楽しく軽快で、それでいてハラハラさせながら、
最後まで観客を魅了するようなショーなのだ。
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WTCに至るまでをスピーディかつユーモラスに追う
前半はちょっと大袈裟とは感じつつも楽しめるし、
いよいよ“ショー”を実行に移す後半は、結果は
分かっているはずなのにドキドキし通し。
次々に起こるハプニングを機転とチームプレーで乗り切る様は
『ミッション:インポッシブル』顔負けのサスペンスだ。
そしてクライマックスの綱渡り。
「あらら案外アッサリ渡っちゃったね……」と
拍子抜けしていたら、まさかそこからが本番だとは!
プティがクルッと方向転換するたびにヒュッと息を
吸い込んでしまいそうになるし、“外野”のせいで
さらに緊張感倍増。ヘリもポリスメンも、あんたらが
いた方がかえって危険だろッ!と叫びたくなる。
あんな状況にありながら、あくまで優雅にショーをこなす
プティの姿には、驚嘆を通り越して半ばあきれてしまうほど。
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僕がフィリップ・プティの名を初めて知ったのは、
敬愛する作家ポール・オースターのエッセイ集『空腹の
技法』(柴田元幸氏、畔柳和代氏 訳)の中での事。
それによると、プティ本人は過去にこう語ったという。
「一番美しい道のりが、たまたま最長だったり、
もっとも危険だったりすれば――それはそれで
結構。私にとって一番の興味は、演技、ショー、
美しい身振りなのだ」
プティが空中の事をair でも sky でもなく
void(空虚、虚空)と呼んでいたのが印象的。
無の空間に張られた細いワイヤーの上に命ひとつ。
それは画家が真っ白な紙に人生を描き付けるのにも似ている。
プティは、画家や音楽家と同様、たったひとりの人間が
人の心にどれほどの衝撃を与え得るかを示すひとつの実例だ。
“歩く”というただそれだけの行為がこれほどの重みを
持つことを、そしてこれほどの優美さを放つことを、
それまでいったい誰が知り得ていたか?
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逮捕こそされたものの、アナーキーかつ驚嘆すべき
そのショーに、ニューヨーカー達は惜しみ無い賛辞を送った。
様々な人種がゴッタ煮となって生きるニューヨークの街は、
強欲で情け容赦の無い街という印象も強いが、あらゆる
価値観を受け入れる土壌と気概をも有した街だとも僕は思う。
ご存知の通り、一部の価値観しか認めない者達に
よってWTCは跡形もなく破壊されてしまった。
プティの受け取ったWTC屋上への無期限チケットは、
もう二度と使えなくなってしまった。
プティと同じくフランス出身である『自由の女神』。
その頭上越しに輝く2つの高層ビル。その場所は、
アメリカの善良な面――自由と夢を追う者に寛大で
あること――の、ひとつの象徴だったのかも知れない。
そんな郷愁の想いが伝わるラストに、少しだけ目元が熱くなる。
<2016.01.23鑑賞>
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余談:
かれこれ3、4年前のことだが、僕はアメリカ出張の
合間を縫ってニューヨークを観光で訪れたことがある。
その際にこのWTCの跡地にも出向いたのだが、
そこは今、ツインタワーを表した2つの深く
巨大な掘のある、大きな大きな広場となっている。
堀の内側には水が滝のように止めどなく流れており、
堀の四辺を形成する黒の大理石には、9.11テロの
犠牲となった人々の名前がびっしりと刻まれていた。
テロの犠牲となった人々の為、あれほどまでに
壮麗な慰霊の場を用意するなんて、と、
強く強く心を打たれた事を、今でも覚えている。
良かった
字幕3Dで。良かった。ジョゼフ・ゴードン=レヴィットが、フィリップ・プティになりきってたと思う、多分ああいう人なんだろうなぁ、付き合いずらそうな感じがたまらなく実在感あって、うわああとなった。なんでそんなことに命をかけるのか?!と、他人に思われるようなことに一生懸命になっている姿に感動する。「ひとつの目標に向かってすべてを傾けるのはすばらしいことだ」と、帰りの電車で植村直己の本を読んでたら書いてあって、そういう、ただやりたいからやる、という真っ直ぐさは、羨ましいし面白い。
綱渡りのシーンがすごいだけじゃなく、フィリップ・プティの物語が魅力的だった。ドキュメンタリー映画の方は観てないけど、繰り返しでも語られる価値のある話だと思った。最後はとても切ない気持ちになった。
3Dで見れば良かったです…!
上映時刻が合わず2Dで見てきました!
あまり興味がでない話でしたが周りの評価がよく
見に行く事にしました。
箱に釘を打ちながら、うるさいと彼女に怒られるシーンからの流れに少し正気を失いかけているのがわかりました。
何度も嫌なイメージが浮かぶシーンがあるのですが、それがまた良かったです。
ただの、綱渡りを成功させただけの話ではなく。
不可能な事はないって事を伝えたい映画なんだと最後まで見て思いました。
今はないワールドトレードセンターに昔にすごい事を仕出かした方を知れてよかったです。
最後なぜ彼女と別れてしまったのか…彼女ではなかったのですかね?
Mmm...could have enjoyed in 2D
I watched this film in 3D but we probably could have enjoyed it in 2D as much as 3D ... And also Japanese subtitles come out of the screen , which was pretty annoying. Well the story was ok and a little bit exciting when he walks on a rope without a safety line also he performs some crazy things on the rope in front of some cops , which was a fantastic show and my most favourite scene ! I'd already known how it ends before watching this but could have fun for 2 hours !!
手に汗握る
ロバート・ゼメキスは大好きなBTFの監督ということもあり物語重視な私が監督を意識する数少ない一人です。
見所はやっぱりラストの綱渡りですが、もう準備の段階から、いつ落ちてもおかしくない状態でハラハラしてました。
フィリップを送り出す高所恐怖症の共犯者が、フィリップを抱きしめ、優しく顔を包んだ時は、なんかウルっとしてしまいましたね。
アクシデントなく意外とあっさり渡りきってしまったので、アレ?っと思ったんですが、そこからが本番。
もう緊張の連続で、もうやめようよって心の中で何度もつぶやいてました(笑)
3Dで観たことと、この実話の結末を知らなかった事で、より作品を楽しめたと思います。
時に狂った情熱をみせるフィリップのキャラクターが魅力的な作品でした。
一応ネタバレ
はじめて一人で映画見に行きました
ほんとおもしろかった!!!
今年見た映画で一番面白い
思わずパンフ買ってしまったレベル
はじめての一人映画がこれでよかったと思えました
やっぱりばかはすごいと思いました
ばかといっても頭悪いとかではないですよ
共犯者一人ひとりが魅力的で飽きません
綱渡りにかける人たちの話です
実話ということなので
主人公がワイヤーから落ちて
死なないことはわかってましたが
落ちるのではないかとハラハラドキドキ
手汗がやばかったです
WTCはもうないんだなとおもうと
主人公はどう思ったのかなと知りたくなりました
ぜひ見ていただきたい
おすすめの映画です
震えが。
綱渡りをするまでの経緯がとても面白かった。
共犯者(仲間)を集めながら、みんなにバカにされながらも自分の夢を叶えようと真っ直ぐに頑張って行く姿がとてもかっこよかったです。
でも、肝心の綱渡りのシーンで最初は緊張感がありましたが最後には簡単そうにやっているのでそこまで緊張感も感じられませんでした。
高所恐怖症の自分はとても怖くて震えが止まりませんでした。
でも、映像はとてもきれいで是非3Dで観て頂きたい作品です。
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