「自己陶酔から芸術へ」ザ・ウォーク 芸術のような映画が好きさんの映画レビュー(感想・評価)
自己陶酔から芸術へ
ストーリー展開は心地よく、よいテンポでトントン進んでいく。
しかもわかりやすく、気持ちいい。
その分、
絵や細部へのこだわりをもう少し感じれたら最高であった。
そうはいっても、
『単なる綱渡り』の話をここまで感動を与えてくれるほどの表現に昇華してしまうのは凄い。
途中からは、
ただただ、主人公の才能と、夢へのクレイジーなほどのひた向きな貪欲さと、彼の自己陶酔感にとてつもなく憧れ、彼のファンになっていた。
絵はもう少しこだわってほしいと書いたが、
綱渡りのシーンは別である。
僕は2Dで鑑賞したが、何度もその美しさ、まさに綱渡りがショーではなくアートになり、彼の自己陶酔感が自己満足ではなく作品になった様な感覚を見事に映しており、何度も涙がこぼれた。もちろん手汗をかきながら。
退屈なシーンもなかったし、
何度か見に行きたいと思う。
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