「太腿の裏側が悲鳴を上げるリアルな映像が売りですがIMAX 3D以外だとそんなに面白くないかも。」ザ・ウォーク よねさんの映画レビュー(感想・評価)
太腿の裏側が悲鳴を上げるリアルな映像が売りですがIMAX 3D以外だとそんなに面白くないかも。
世界貿易センタービル建設開始を報じた雑誌記事を見て以来ツインタワー間での綱渡りという野望に憑りつかれたフランスの曲芸師フィリップ・プティが周到に準備を重ねて偉業を成し遂げるまでのお話・・・であれば当時の写真と再現ドラマやインタビューで構成されたドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』があるわけですが、こちらは当時撮影できなかった綱渡りの一部始終の再現が最大の売りだからか、『マン~』では容赦なく描かれた、仲間の精神をズタズタに蝕んでも全く意に介さないプティの醸す狂気が希釈されて妙に軽いコメディタッチに演出されています。
監督ロバート・ゼメキスが『ポーラー・エクスプレス』以降試行錯誤を繰り返した末に辿り着いた3DCGの到達点に聳える今はなき世界貿易センタービルの雄姿が圧巻で、特に屋上から下界を見下ろす視点があまりにリアルで、観ているこちらの太腿の裏側がピキピキ悲鳴を上げる始末。ということでIMAX 3Dでの鑑賞がベストなので他フォーマットではあんまり面白くないかも知れません。
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