「自分を恥じる事は無いよ」I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
自分を恥じる事は無いよ
今も世界中で愛され続けるチャールズ・M・シュルツの人気漫画を3DCGで映画化。
初の長編化って言われてるけど、昔にも映画あったような気もするけど、短編だったのかな??
先日見た「リトルプリンス」同様、少しかじった事あるくらいで詳しくは知らない。
スヌーピーやチャーリー・ブラウンは勿論知ってるが、他のお友達は名前が出てこない。
個々の性格も分からない。
原作漫画のタイトル“ピーナッツ”もあまり馴染みナシ。日本じゃ一般的に“スヌーピー”で通ってるから…。
それでもすんなりキャラクターに馴染め、作品世界に入っていける仕上がり。
漫画のキャラクターが現代技術で新たに命を吹き込まれた理想像。
キャラ造型はそのままに、3DCGで弾力を感じさせる。
カクカクとした動きもまた愛おしい。
中でも、スヌーピーの可愛さは格別!(黄色の小鳥も)
犬なので勿論喋らないが、ミニオンズみたいに一つ一つのリアクションが見ているだけで楽しい。
空想大好き。
空想の世界でパイロットになって大冒険!
本筋は、
チャーリー・ブラウンはある日隣に越してきた赤毛の女の子に一目惚れ。が、話しかける勇気も無く…。
チャーリー・ブラウンのダメダメっぷりはのび太レベル。
いつも皆に笑われ、何をやっても失敗ばかり。
赤毛の女の子に別の自分を見せようと奮闘するが結局空回り、そんな自分を恥じている。
でも、
学芸会でスベった妹の為にせっかく練習した自分の出番をカットして協力。
標準テストで学校始まって以来の満点! しかしそれはミスで、正直に告白。
頭もあまり良くないけどあの「戦争と平和」を読み、素晴らしい読書感想文を書く。
自分を恥じる事は無いよ、チャーリー。
ちょっと子供向けだけど、優しさと温かさに満ち溢れた良心作。
後味ほっこり、いい気分。
不思議な声の先生の顔が見たい…(笑)