劇場公開日 2015年1月24日

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「いつの時代もアニーは見る者をハッピーにする」ANNIE アニー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0いつの時代もアニーは見る者をハッピーにする

2015年5月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

幸せ

日本でもミュージカルでお馴染み「アニー」を再映画化。
1982年版は昔、見た事あるような無いような曖昧。

今更感もあるが、そこは現代的なアレンジも。
基本ストーリーはそのままに、舞台が大恐慌時代から現代のNYへ。
大富豪ウォーバックスが次期市長を狙う携帯会社社長スタックスに。アニーを引き取る理由も自身のイメージアップ。
ハニガンも孤児院院長から夢破れた元歌手の里親に。
でも変わらないのは、アニー。

客観的に見ればアニーの境遇って不幸。
しかし、どんな時も明るく前向き。
いつの時代もアニーは周囲をハッピーにする。
潔癖症で一人が好きで仕事人間だったスタックスがアニーとの暮らしで変わっていく姿は、分かっちゃいるけど微笑ましい。

クヮヴェンジャネ・ウォレスが生き生きと好演。
辛い境遇を逞しく生きる姿はハッシュパピーそのもの!?
「Ray」「ドリームガールズ」に続きジェイミー・フォックスが三度歌声を披露。ミュージシャンでもあるので歌唱力はピカイチ。
スタックスの有能な秘書役のローズ・バーンが好印象。
新曲もあるが、やはりお馴染みのナンバー「トゥモロー」が心地良い。

アメリカ公開時は酷評された。
演出は軽いし、登場人物の描写も浅いし、甘々でご都合主義だらけ。
キャメロン・ディアスのギャーギャーうるさいオーバー演技はちょっとドン引き。
展開はテンポ良く軽快だが、ミュージカル映画としてはいまいち歯切れが悪い。何だかベタなハッピーストーリーに歌がある感じ。
一応現代アメリカが抱える問題を描いているが、響いて来ない。
今年のアカデミー賞で、もう「アニー」をリメイクしないで、なんてディスられたりしたけど、この楽しさに免じて。
後味良く、決して悪い気はしない好編。

プロデュースはウィル・スミス。当初のアニー役はウィル・スミスの娘。すると、スタックスはウィル・スミスだったんだろうなぁ…。
またスミス親子の自己満映画にならなくて良かった…。

近大