「人の”アレ”が昇華されるとき!」ANNIE アニー ぽかりさんの映画レビュー(感想・評価)
人の”アレ”が昇華されるとき!
素敵な映画でした。
・素直さが人の素直さを引き寄せる、
人の心を開く
・人は素直になれた時、人の本質に
気づける
…という法則性を感じれました。
さらに、先日、ブログにも書いた、
怒りや攻撃、威嚇等”悪事”の裏には
悲しさがある…という内容について、
人は寂しさ、悲しさをカモフラージュ
するために被っている鎧があり、
私たちは一見、少ない情報から、
「悪」とか「許せない」とジャッジ
しがちですが、
…その背景にある「悲しさ」に気づき
そのような「悲しさ」「寂しさ」は、
その人の大事な一面だと許せると
その人への見方が変わるということが
この映画でも描かれているように
感じました。
そんな「悲しさ」「寂しさ」は誰もが
持っていて、反転形成による
カモフラージュ…強がり、名声とか
名誉とかお金に固執、執着している
せいで、一見悪人と誤解されがち…。
例えば、市長候補は、寂しさとか、
愛したいを隠すためにビジネスに
のめり込んでいたり、
里親さんは悲しさをカモフラージュ
するために、わがままに振舞って
いましたし…。
愛着障害を負ったわんこも、人への
恐怖から反転形成して威嚇して
ました。
…でも、心を開き自分に素直になった
人々とワンコは、本質である
「愛したい」を発揮して
”とてもいい人”に変貌して行き
ます。
前回も書いたように、そういう意味
では、悲しみ、寂しい事から、
カモフラージュしているだけで
「本質から悪」は存在しないのかもと
も思えました。
そして、素朴に浮かぶ疑問。
「なぜアニーは素直で無邪気で
明るいの」
…辛いはずのアニーは劇中の流れ
から見る限り、「虚無主義」
なのだと思いました。
…初めから周りに対し諦めて期待
しない。
信じているのは、両親ではなく、
自分や可能性。
また期限を決めて、やれる事を
全力でやっていました。
…だから怯えたり、隠すものが少なく
素直でいられるのだと思いました。
…自分に素直だから自分の本質である
「愛したい」を発揮できる…。
そんな、素敵なモデリングに出会える
映画でした。
…これ以上の不幸な人はいないと
言い切れる人に見て欲しい映画です。