泣く男のレビュー・感想・評価
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ガンアクションが秀逸!ナイフで狙う場所がエグい!
ヒロインが地味で印象薄いが、アパートの血溜まりを歩くあのシーンは凄くよかった。ポスターの画を期待しても、こんなハッキリ映るチャン・ドンゴンの裸は本編にはございません。
母子の情愛
イ・ジョンボム監督は、4年前の「アジョシ」では少女を救う為に壮絶な戦いに身を投じた元特殊工作員である孤独な主人公を描いたが、本作品では、ある任務で少女を巻き添えにしてしまった孤高の殺し屋の贖罪の死闘を描く。
幼くして孤児となり、殺し屋として育てられた主人公ゴンを演じるのはチャン・ドンゴン。
彼はこの役を演じるに当たりアメリカの特殊部隊で5ヶ月訓練を受けただけあって、狙った獲物は逃さない黒豹のような精悍さが漂う。
この作品では、莫大な金を生むデータを巡り、中国系組織、韓国の黒幕、それを追う警察という三つ巴の中で、彼らのターゲットとなった女性モギョンを軸にスリリングにストーリーが展開していく。
このモギョンは、ゴンにとって仕事のターゲットであり、そして彼が誤って殺した少女ユミの母でもある。
モギョンとユミとの母子の情愛、そしてもう一つの母子のドラマが、硝煙と血塗れの本作品の柱となって心を揺さぶる。
前作の「アジョシ」でもそうだが、イ・ジョンボム監督は少女というモチーフの描き方、使い方が上手いと思う。
この映画では更に、この少女と対を成す子供が登場するのだが、この子供が本作品のテーマに結び付いていく。
ゴンは自ら抱える贖罪や複雑な思いから、ターゲットであるモギョンを組織を裏切ってまで助ける決意をする。
警察も頼りにならない孤立無援、硝煙弾雨の中、果たして彼は彼女を守り抜くことが出来るのか?
終盤の衝撃的な展開の後に訪れるのは、男の純情と侠気。
この秋、男泣かせの映画の登場です!
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