「ハリウッドレベル。」泣く男 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
ハリウッドレベル。
「泣く男」見ました。
とてもおもしろい。激しい。悲しい。
アジョシもかなり好きだが、これもやっぱりイイ。
展開がかなりショッキングです。
特に主人公が引きこもるキッカケとなる少女の場面と、ラストの主人公の末路。この衝撃は韓国映画特有だし、これが見れただけで天晴かな。
とくにラストはやられた。けど、不満があるとしたら中盤〜ラストバトルへの流れが異常なくらいダラダラダラダラしてる。
そこは退屈で残念だったけど、ラストバトルはその不満を吹き飛ばすくらいの興奮。ここはハリウッドはフランスの映画と遜色ないクオリティ、むしろフランスのドンパチ映画より数段完成度が高い。
とりあえず大ピンチのドンゴンなので、打ち合い(がんばれドンゴン!)→静まる(どうするドンゴン?)→打ち合い(がんばれドンゴン!)→静まる(どうするドンゴン?)という"間"を上手く作っていて、テンションの高低を上手く使う事で全体のテンションを上げるという作りは秀逸だと感じました。両手に2丁ライフルみたいな力技がなくても魅力的なガンアクションは成立するという手本のような出来。
あとは何と言っても演者の顔が良い。
ヒロインは奇麗とは思わなかったけど、主人公や敵もシュッとしててカッコいい。敵がふざけた感じの映画って個人的に嫌いなんですよね。特に「ダニー・ザ・ドッグ」「哀しき獣」みたいな小太りのおっさん。この映画の敵達はそういうのがなくてスマートで、チャンドンゴンと対に見える。この映画を成功とするなら、ここは大きなポイントだったと思う。顔で言うと印象的なシーンは、終盤のアパートアクションで敵をシャシャっとナイフで斬りつける時の顔。ブルース・リーのアチョ〜!の時の顔みたいヤツ。あんな顔でシャシャっとやられて面白くない訳がない。
いろいろ書きすぎて何が言いたいのか忘れてしまいました。
とりあえず娯楽作として最高の出来なので、見て損はないし、みんなチャンドンゴンが大好きになる事間違い無し。